| HOME > 展示目録 > II. 日仏修好通商条約の締結後に刊行されたフランス人による書物(1900年まで) |
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| 著者であるジョゼフ・ドートゥルメール(1860-?)は、明治期に長谷川武次郎のもとで、我が国の神話や伝承文学をヨーロッパ言語に翻訳して刊行した所謂「ちりめん本」のフランス語翻訳者である。1884(明治十七)年にフランス領事館の翻訳官として来日し、その後、一旦帰国して1887(明治二十)年に再び日本を訪れた。これ以降にちりめん本の翻訳に着手し、同じく一等書記官であるジュール・アダンと「日本昔噺」シリーズをフランス語に翻訳した。その間、中国勤務をはさみ、帰国後は『日本帝国とその経済状況』(1910年)などの著書を執筆し、パリ東洋学校の日本語教師も務めている。 本書は書名と副書名「歴史的ガイド」が示すように日光の歴史を紹介したものであり、徳川幕府の始祖である徳川家康を奉祀し、徳川宗家と歴代の将軍が守り続けてきた東照宮やその陽明門の見事な造りや同地の自然や文化、歴史などを紹介している。この明治時代の初期に我が国を訪れた外国人の多くは日光に足を運び、武家社会の心の拠り所となっていた東照宮を見学しており、日本語に堪能でこの国の文化にも精通していたドートゥルメールがフランス人に向けて書き、東京で刊行したものである。 なお、フランス国内において本書の著者ドートゥルメールについての書誌情報は極めて少ないが、石澤小枝子氏が著した『明治の欧文挿絵本 ちりめん本のすべて』に詳しい。 |
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