HOME > 展示目録 > II. 日仏修好通商条約の締結後に刊行されたフランス人による書物(1900年まで)



BERTIN, L[ouis]-É[mile]
Les grandes guerres civiles du Japon
Paris, 1894.


ベルタン 『日本の内乱』

 ルイ・エミール・ベルタン(1840-1924)はフランス海軍の技術将校である。ナンシー市で生まれ、パリのエコール・ポリテクニークの海軍技術部を卒業後、さらに海軍技術応用学校を卒業している。海軍技師としてイギリスに留学後、日本政府に招請され1885(明治十八)年に来日、海軍省顧問兼海軍工廠総監督官として造船技術を教えた。彼の指導のもとに造られた艦船の精度は高く、日清戦争で清国艦艇を撃破したことによってベルタンの造船知識と技術力が証明された。帰国後も母国海軍の技術部門の高官として活躍した。また、この前後から日本研究書を多く著し、フランス有数の知日派となった。退役後の1900年にはエミール・ギメやフェリックス・レガメーらと共にパリに日仏協会を作り、初代の会長に就任し死去するまでその職にあった。
 本書は副書名にもあるように、1156(保元元)年から1392(明徳三)年までの歴史に焦点をあてたもので、保元・平治の乱などの源平の合戦から平家の繁栄、その後の鎌倉幕府の興亡を経て、室町幕府の成立、さらには南北朝の合一までの国内情勢や戦いの様子を書き綴ったものである。


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