| HOME > 展示目録 > I. ヨーロッパに流布していた日本関係書物のフランス語版と来日経験がなかったフランス人による書物(1857年まで) |
![]() |
| ドミニック・ブウール(1628-1702)は、フランスのイエズス会士であったが、文学者としても知られ、ジャン・ラシーヌやその他の同時代の有名な文学者とも親交があった。また、彼はパリやトゥール(Tours)で教鞭をとり、のちに政治家ジャン・バティスト・コルベールの息子の家庭教師をしたとも言われている。 彼は文学者、文法学者、また評論家としても著作を残したが、“Doutes sur la langue françoise, proposez à Messieurs de l’Académie françoise par un gentilhomme de province”(『フランス学士院に提出するフランス語についての問題点』)をはじめ、文学評論や文法に関する著作も多い。その他、“La vie de Saint Ignace, fondateur de la Compagnie de Jésus”(『ロヨラの生涯』)などキリスト教関係のものも少なくなく、また共著としては“Dictionnaire nouveau françois-latin”(『仏羅辞典』)などもある。 本書は1682年に出版された初版本であるが、十九世紀半ばまで数十回も版を重ねていることや他言語への翻訳がなされていることは、本書の評価の高さを示すものである。内容は六章からなり、まず第一章では、ザビエルの少年時代及びイエズス会創立について、第二章はインドへの旅について、第三章はインドでの布教について、第四章はマラッカに赴き、そこで日本人に会い、日本に行く決心をするに至ったことについて、第五章は日本及び日本での布教について、第六章は中国への伝道を決意し、その旅の途中帰天したことについて触れ、最後にザビエルの奇跡についても記述している。 なお、本書にはニコラ・サンソンによって作成された地図が「ザビエルのインド・日本における布教地図」として綴じ込まれている。 |
前の図書へ![]() |
次の図書へ |