履修生によるミュージアム見学報告
2023/05/05 14:40:00 4月29日越前博物館見学会
履修生によるミュージアム見学報告
南博史/学芸員資格課程履修生森安恭恕
みなさん、こんにちわ!学芸員資格課程とりまとめの南です。
今回は、4月29日に実施した越前博物館見学会の報告です。
毎年、今期から学芸員資格課程履修を開始した方を中心に、福井県越前町の福井県陶芸村「越前古窯博物館」「福井県陶芸館」と「越前町織田文化歴史館」見学会を行っています。
また、最後には10年前から国際文化資料館、学芸員資格課程の学生さんらが中心に活動している熊谷区を訪問し、先輩かたから活動の様子を聞かせてもらっています。これをきっかけに活動に参加する学生さんもいます。
さて、博物館見学についてブログ原稿をいただきましたので紹介します。
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英米語学科2年生の森安恭恕です。4月29日、学芸員資格課程の博物館見学会に参加し、福井県の陶芸村に見学に行きました。自分自身そんなに陶磁器に対して深く考えたりしていなかったのですが、今回の見学で少し陶磁器に対する見方が変わりました。作り方だったり、感触だったり、においだったり。普段気にしないようなことが五感全てを通して伝わってきました。特に今回自分が感じた事は「陶磁器ってこんなにも美しく芸術的なものだったのか」ということです。自分自身、カメラを趣味でやっていて、光の当て方は熟知しているつもりだったのですが、陶磁器には陶磁器独特の最高の光の当て方があるのだということを学ばせてもらいました。もっと勉強しなければという気分になりました。陶磁器や古代の遺物は、現代にはない新しいものの見方を、物理的にも心理的にも発見させてくれるとても素晴らしいものだと思いました。
今回は、4月29日に実施した越前博物館見学会の報告です。
毎年、今期から学芸員資格課程履修を開始した方を中心に、福井県越前町の福井県陶芸村「越前古窯博物館」「福井県陶芸館」と「越前町織田文化歴史館」見学会を行っています。
また、最後には10年前から国際文化資料館、学芸員資格課程の学生さんらが中心に活動している熊谷区を訪問し、先輩かたから活動の様子を聞かせてもらっています。これをきっかけに活動に参加する学生さんもいます。
さて、博物館見学についてブログ原稿をいただきましたので紹介します。
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英米語学科2年生の森安恭恕です。4月29日、学芸員資格課程の博物館見学会に参加し、福井県の陶芸村に見学に行きました。自分自身そんなに陶磁器に対して深く考えたりしていなかったのですが、今回の見学で少し陶磁器に対する見方が変わりました。作り方だったり、感触だったり、においだったり。普段気にしないようなことが五感全てを通して伝わってきました。特に今回自分が感じた事は「陶磁器ってこんなにも美しく芸術的なものだったのか」ということです。自分自身、カメラを趣味でやっていて、光の当て方は熟知しているつもりだったのですが、陶磁器には陶磁器独特の最高の光の当て方があるのだということを学ばせてもらいました。もっと勉強しなければという気分になりました。陶磁器や古代の遺物は、現代にはない新しいものの見方を、物理的にも心理的にも発見させてくれるとても素晴らしいものだと思いました。
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陶芸村の看板
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器を愛でる
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越前古窯博物館のお抹茶体験
2022/09/10 07:10:00 モントリオール現代美術館「Mika Rottenberg:Spaghetti Blockchain」展見学
履修生によるミュージアム見学報告
フランス語学科3年永井もも
こんにちは。フランス語学科3年永井ももです。私は派遣留学Aでカナダのケベック大学モントリオール校に留学しています。
先日、モントリオール現代美術館で開催されているミカ・ロッテンバーグさんの展覧会(Mika Rottenberg:Spaghetti Blockchain)を訪れました。映像、インスタレーション、彫刻が展示されています。展示品は多くなく、3部屋構成のこぢんまりとした展覧会でしたが、ミカさんの不思議な世界観に惹き込まれました。
ミカ・ロッテンバーグさんはアルゼンチン生まれ、ニューヨーク在住のアーティストで、作品を通じて身体と機械の異常な関係、相互作用を表現しています(「社会的シュルレアリスム」)。
1枚目の写真は”NoNoseKnows”という映像作品の一場面です。映像内では、シャボン玉みたいなものが自我があるように動いたり、くしゃみをしたらパスタがあらわれたり、暗く汚い場所で淡水真珠の生産作業を行っていたり、鼻が伸びたり…ということがありました。これは、労働環境や人種、性別などによる差をユーモラスに表現しているそうです。
2枚目の写真は”Lips”という作品です。赤い唇をかたどっており、その中をのぞくとビデオ・インスタレーションが流れています。ビデオが鏡に映って不思議な空間を作り出していました。(ほとんど実際の唇と同じくらいの大きさの)小さな作品ですが、壁に唇があるのを発見した時は驚きました。
3枚目の写真は、日本の博物館での「ごあいさつ」文です。パネルではなく、壁に文字がプリントされています。シンプルだけどお洒落だと感じました。ケベック州は、フランス語が公用語ですが英語も話されています。このごあいさつ文をはじめ、キャプションもフランス語と英語の2か国語で書かれていました。
今回はミカ・ロッテンバーグさんの展覧会だけでしたが、また別の展覧会が始まったらモントリオール現代美術館を訪れようと思います。
先日、モントリオール現代美術館で開催されているミカ・ロッテンバーグさんの展覧会(Mika Rottenberg:Spaghetti Blockchain)を訪れました。映像、インスタレーション、彫刻が展示されています。展示品は多くなく、3部屋構成のこぢんまりとした展覧会でしたが、ミカさんの不思議な世界観に惹き込まれました。
ミカ・ロッテンバーグさんはアルゼンチン生まれ、ニューヨーク在住のアーティストで、作品を通じて身体と機械の異常な関係、相互作用を表現しています(「社会的シュルレアリスム」)。
1枚目の写真は”NoNoseKnows”という映像作品の一場面です。映像内では、シャボン玉みたいなものが自我があるように動いたり、くしゃみをしたらパスタがあらわれたり、暗く汚い場所で淡水真珠の生産作業を行っていたり、鼻が伸びたり…ということがありました。これは、労働環境や人種、性別などによる差をユーモラスに表現しているそうです。
2枚目の写真は”Lips”という作品です。赤い唇をかたどっており、その中をのぞくとビデオ・インスタレーションが流れています。ビデオが鏡に映って不思議な空間を作り出していました。(ほとんど実際の唇と同じくらいの大きさの)小さな作品ですが、壁に唇があるのを発見した時は驚きました。
3枚目の写真は、日本の博物館での「ごあいさつ」文です。パネルではなく、壁に文字がプリントされています。シンプルだけどお洒落だと感じました。ケベック州は、フランス語が公用語ですが英語も話されています。このごあいさつ文をはじめ、キャプションもフランス語と英語の2か国語で書かれていました。
今回はミカ・ロッテンバーグさんの展覧会だけでしたが、また別の展覧会が始まったらモントリオール現代美術館を訪れようと思います。
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NoNoseKnows 約20分の映像作品
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Lips 唇を覗くとビデオ・インスタレーションが流れている
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入口付近のごあいさつ文 左がフランス語、右が英語で書かれている
2022/09/08 07:20:00 ドイツ・ハイデルベルクより
履修生によるミュージアム見学報告
ドイツ語学科2年次生山本怜依
みなさん、南です。今、私はコスタリカにいます。2年半ぶりに中米調査に来ています。活動の様子は、ラテンアメリカ研究所または国際文化資料館ブログ「掘れ惚れセントロアメリカダイアリー」を見てくださいね。
さて、4月から開始した学芸員資格課程ブログ、「履修生によるミュージアム見学報告」コーナーに第1号が届きました。ぜひ読んであげてください。また、みなさんも振るって投稿をお願いします。
*********
こんにちは。ドイツ語学科2年次生山本怜依です。
私は夏休みを利用して、ドイツのハイデルベルクという町で短期の語学留学をしています。
ミュージアムが城下町にあり先日訪れました。展示の仕方がとても綺麗なところです。ここではただ作品を見るだけでなく、展示の仕方や海外のミュージアムの雰囲気をしっかりと見てくることが出来ました。地上3階、地下1階のとても見応えのあるミュージアムでした。
ハイデルベルク城は様々な人が城主となりましたが、15世紀初頭から17世紀終期のプファルツ継承戦争までプファルツ選帝侯の邸宅となりました。
1枚目の写真は17世紀初頭に作られたハイデルベルク城の庭園の絵です。この後三十年戦争とプファルツ継承戦争によって、数回の爆破やそれによる城主の移住から酷く荒廃してしまいます。
2枚目の写真は、銀食器の並べられたダイニングに繋がる部屋です。ここには18世紀のたくさんの細やかなデザインの施された磁器が展示されていました。目を見張るのは、展示品だけではなく各部屋の壁紙の文様です。この部屋は特に、落ち着いたブルーと色とりどりの花が相性よく、華やかであるにも関わらず落ち着くことの出来る部屋だと感じました。
3枚目の写真は13世紀にハイデルベルクに在った病院のような施設の発掘調査から始まり、医療関係の出土品の展示でした。当時から病人、怪我人の治療はもちろん、老人やお金のない人のための生活支援も行われていたようです。
ミュージアムだけでなく、お城や街並みもとても素敵です。
皆さんもドイツ南部や周辺国に訪れる機会がありましたら、是非行ってみてください!
さて、4月から開始した学芸員資格課程ブログ、「履修生によるミュージアム見学報告」コーナーに第1号が届きました。ぜひ読んであげてください。また、みなさんも振るって投稿をお願いします。
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こんにちは。ドイツ語学科2年次生山本怜依です。
私は夏休みを利用して、ドイツのハイデルベルクという町で短期の語学留学をしています。
ミュージアムが城下町にあり先日訪れました。展示の仕方がとても綺麗なところです。ここではただ作品を見るだけでなく、展示の仕方や海外のミュージアムの雰囲気をしっかりと見てくることが出来ました。地上3階、地下1階のとても見応えのあるミュージアムでした。
ハイデルベルク城は様々な人が城主となりましたが、15世紀初頭から17世紀終期のプファルツ継承戦争までプファルツ選帝侯の邸宅となりました。
1枚目の写真は17世紀初頭に作られたハイデルベルク城の庭園の絵です。この後三十年戦争とプファルツ継承戦争によって、数回の爆破やそれによる城主の移住から酷く荒廃してしまいます。
2枚目の写真は、銀食器の並べられたダイニングに繋がる部屋です。ここには18世紀のたくさんの細やかなデザインの施された磁器が展示されていました。目を見張るのは、展示品だけではなく各部屋の壁紙の文様です。この部屋は特に、落ち着いたブルーと色とりどりの花が相性よく、華やかであるにも関わらず落ち着くことの出来る部屋だと感じました。
3枚目の写真は13世紀にハイデルベルクに在った病院のような施設の発掘調査から始まり、医療関係の出土品の展示でした。当時から病人、怪我人の治療はもちろん、老人やお金のない人のための生活支援も行われていたようです。
ミュージアムだけでなく、お城や街並みもとても素敵です。
皆さんもドイツ南部や周辺国に訪れる機会がありましたら、是非行ってみてください!
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写真1:17世紀初頭に作られたハイデルベルク城の庭園:」
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写真2:18世紀のたくさんの細やかなデザインの施された磁器が展示されている
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写真3:13世紀にハイデルベルクに在った病院施設の発掘調査から見つかった医療関係の出土品を展示している