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16 ナポレオン、民法典を公布、各国の近代市民法の模範となる

Code civil des Français

Paris, 1804.

『フランス人の民法典(ナポレオン法典)』

 ナポレオンは1802年8月に人民投票によって終身統領となり、1804年の5月に元老院の議決によって皇帝に就任する。この民法典は皇帝の地位に就く約2か月前の1804年3月に公布したもので、ナポレオンが法律の専門家4人をメンバーとする編纂委員会に起草させていたものである。内容は全文2281条からなり、法の前の平等、私的所有権の不可侵、個人の自由、信仰の自由などを基本原則としている。フランス革命を通じて国民が勝ち得たこれらの権利が、絶大な権力者であったナポレオンも尊重し、新たな法典としての公布に至ったことから、近代市民法の模範としてヨーロッパ各国の模範となった。その後、フランスでは修正や補充がなされながら現在まで受け継がれてきた。日本でも明治時代にボアソナードなどのフランスの法学者を通じて旧民法に反映され、今なおその影響を受け継いでいる。
                              (27×21cm )

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