ポンティングは京都を自然と芸術が出会った町だと表現する。宿泊先の也阿弥(やあみ)ホテルから南を望めば大極殿や、そのころ(1922年頃)既にあった都ホテル、手前には黒谷、北には南禅寺が見える。また、知恩院の鐘の音も聞こえるいい場所であるという。知恩院では狩野派の絵画が素晴らしく、鴬張りの床には目をみはるとも述べる。 八坂近くの竹林で、人力車の写真を撮ろうとしたが暗くて撮れない。時間がかかり道をふさいだため、警察官が来て注意を受け罰金を課せられた。著者が責任をとって全員の分を支払う。金3円なり、との逸話も忘れていない。 |