WEB版稀覯書展示会

『日本殉教録』

Relacion de la persecvcion qve vvo
en la yglesia de Iapon.

Moreion, Pedro
Mexico : 1616.

モレホン 『日本殉教録』より京都

 イスパニア人、ペドロ・モレホン(1562-1639)は、15歳の若年でイエズス会に入り、東洋へ派遣されることになった。「よく日本語を理解し、日本語で説教する。」と評された彼はイエズス会日本管区の主要人物の一人となり、1603年の末にオルガンティ−ノ神父(1530-1609)の後をうけて、京都の下京教会の院長および本州全域の長となった。本書はモレホン自身がメキシコで出版したもので、9年間京都に滞在した彼は、都の一角で大部分の人々がキリシタンであるためキリシタン町と称ばれている町があったこと、この人々の信仰を放棄させるために様々な迫害が加えられたことなど、都やこの地で起こったことを詳しく書き記している。なかでも、キリシタンを俵に入れて晒しものにするということを聞いて都の占い師の一人が言った「俵は米のためのものである。米は増えていく種子であるから、如何に彼らを弾圧しても日本で増加してゆく事を表している。」という予言の記述などは興味深い。

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