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「エボラ版」と呼ばれ、極めて貴重なこのイエズス会の書簡集は、ドン・テオーニオ・デ・ブラガンサ (1530-1602) 大司教が1585年にポルトガルのエボラの地で天正少年使節一行に会い、大変に感動して出版費を負担し、日本で布教活動を行っていた宣教師が書き送った1549-88年までの書簡や年報を纏めて刊行したものである。また、この書簡集には2巻から成るものと合本されて1巻にまとめられたものとの二種類があり、本書は後者のものである。 とりわけ京都については、ガスパル・ヴェレラ (1525-1572) 師が祇園祭を取り上げて書いているくだりが印象的である。それは詳細なもので、鉾を出す町内の様子や鉾が美しい織物で飾られていること、笛や太鼓の音、人々の行列などが記され、約400年前に既に行われていたこの祭が、現代のそれと同じようにヨーロッパ人の心を満たしていたことがうかがわれる。 |
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