HOME > 展示目録 > II. 日仏修好通商条約の締結後に刊行されたフランス人による書物(1900年まで)


パジェスの主な日本関係著作
 レオン・パジェス(1814-1886)は、パリ生まれの東洋学者で“L'univers”誌の共同編集者であったことや、清国(中国)駐在のフランス公使館付の職に就いていたこと以外は余り知られていない。熱心なカトリック信者であったことから、外交官を務めていた時代にフランス人によって日本での再布教が行われたこと、さらには二十六聖人の列聖などに刺激を受けて日本のキリスト教布教の歴史に関心を高めたと思われ、日本に係わる書物を残した。

PAGÉS, Léon
Histoire de la religion chrétienne au Japon depuis 1598 jusqu'à 1651.
2 vols in 1. Paris, 1869-1870.


『日本切支丹宗門史』

 書名にもあるように、パジェスが1598年から1651年までの日本国内で殉教した二百五名(二百五福者)の功績を取り上げて紹介したものである。この時代は日本では豊臣秀吉が死去した1598(慶長三)年から徳川三代将軍家光が死去した1651(慶安四)年にあたり、関ヶ原の合戦の二年前から徳川幕府の開闢を経て鎖国体制の完成後も厳しい禁教令が出されていた時期のキリスト教の布教史である。本書では「内府様(家康)の時代」や「将軍様(秀忠)の時代」、「当将軍様(家光)の時代」などに分け、国内の治世とキリスト教布教が対立した様子が書かれている。
 なお、パジェスは来日した経験がなかったことから、それまでの日本のキリスト教の布教関係の書物を参考にして本書を著した。


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