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活動報告

2010年7月31日

英語授業実践報告会・研究会報告(2010年7月31日実施済)

日時;平成22年7月31日(土)
場所:京都外国語大学 161教室、651教室(コンピュータ教室)
参加者数:46名

<開会行事>:会長挨拶:インターネットで教員志望の学生と現職の教員を結びつける「メンターバンク」への協力を訴えた。 日程説明後コンピュータ教室へ移動した。

<講演> 京都外国語大学教授 石川保茂先生
演題「明日から授業に役立つインターネットサイト活用術:英語教育に役立つICT」

 参加者がコンピュータ・ディスプレーの前に座り、マウスを動かしながら石川先生の指示に従い課題を完成させる実習を行った。学生が補助役として参加して不慣れな教員をサポート した。CALL教材の作成を目標に画像と音声の合成を著作権フリーのサイトを利用した 課題に取り組んだ。

<昼食懇談会>
新役員紹介(会長:昭和48年卒田中道博、副会長:昭和38年卒平井幸朗、書記:平成5年卒小谷博樹 会計:平成2年卒髙居佐紀)。
その後キャリアサポートセンターの教師志塾責任者の村田伯義先生より、教師志塾の紹介と参加学生の自己紹介がありました。 参加教員の自己紹介も行い、懇親と交流を深めました。最後に三木右至前会長に感謝状と花束を贈呈しました。

<研究報告> 国立豊田高等専門学校教授 神谷昌明先生
演題『ウインダム英和辞典』に現れる語源情報―教養あふれる語彙指導を目指してー

 語彙担当者として英語学習者に歴史的関心を喚起させ、語彙を定着させる為に初出例をOEDに拠り所を求めOEDの語源欄を取り込み、 初出例を表示した。単語の意味は使用頻度語義配列としたため、原義が第一語義になるとは限らずそのため語義を示した。 (例1)Gayの意味は1「ゲイの、同性愛者の」2「陽気な」gayの最初の意味(原義)はフランス語の「陽気」であるが現在では 「同性愛者の、ゲイの」の意味でよく使われる。「ゲイ」の初例は1935年のGeycat(a homosexual boy)に遡る。フランス語(gai,gaie)でも 近年の「ゲイ」の意味で使用されるが、英語のgay(ゲイ)からの転用である。
 語源不詳の語彙に関しては極力語源情報の取り込みを控えたが、ボキャブラリービルディングの観点から取りこみが必要な場合は 「俗説では」という表現を付け加えた。(例4)OK[語源は不詳:俗説ではall correct(よろしい)をふざけてol korrect綴ったことから]
 英語史の知識を盛り込んだ。(例2)助動詞shall, willの過去形はそれぞれshould, wouldであるがmust(~しなければないない) はhad toにかえなければならない。このような疑問に答えるために次のような説明を入れた。*must「語源は古英語motan 「~しなければならない」の過去形でありmustに過去形がないのはこの理由から。」
 古英語のアルファベットではkはまれにしか用いられす/k/を表すのにcを用いていたが、後にkと乱用されるようになった。 (例3)cat, cutは一時kat, kutと綴られていたが古い綴りに落ち着いた。古い英語のcing、cindはking, kindに変化した。 8世紀末バイキング(デーン人)の襲来による英語と北欧語の言語衝突により北欧語が英語の中に入る。(約900語) (例4)window, sister, skin, husband, knife, happy, etc. 1066年(フランス語)を話すノルマン人の征服により英語とフランス語の言語衝突が起こり多量のフランス語が入った。 英国の公用語はフランス語になり、政治、裁判、料理、芸術用語などはフランス語が使用された。 上流階級ではフランス語が、下流社会(農民)は英語を使用した。家畜名は英語(sheep,農民の言葉)、上流階級の領主(ノルマン人)の 食卓に上がるとフランス語(mutton)になった。その結果(1)男性名詞、女性名詞、中性名詞の衰退。 (2)格(主格、所有格、目的格、直接目的格)の衰退(3)音と文字の不一致(だから英語の発音は難しい) (4)同じ意味に(ゲルマン語(口語)、フランス語(文語)の2つの単語が存在する。(例4) worker-employee, meeting-conference, wedding-marriage等)
 辞書編集とジェンダーの問題では、近年の辞書ではhe, sheの割合をほぼ同一に、また紙面の節約のため文字数の少ない単語を選択している(例5)Mr., Miss. Mrs → Ms.(1952)chairman, chairwoman → chairperson(1971) steward, stewardess → flight attendant(1947)

<実践報告>京都府立南陽高等学校教諭 駒威志先生
演題「リーディングの指導についてー模擬授業―」
 高校2年(3単位)使用テキスト “Voyager” 生徒は予習を行い、本文の7割を理解しており、授業を通して3割のTarget Sentenceの定着と本文の定着を目標とする。 授業にメリハリを持たせるため、教師自身のリズムを大切にしている。授業の構造はPresentation, Practice, Productionとして、”Grammar and Translation”と”Communicative Approach””との統合を実践している。 ペアワークの言語活動を行い、生徒が活動に十分に取り組める授業を行っている。 授業の目当ては教科書の日本語訳を英文で表現する事としている。今回は参加者を生徒役と見立てて授業を行った。

Teaching procedure:
(A)新出単語・イディオム紹介;adult, viewpoint, penguin, exotic, frame, ecosystem. those who~
(B)新出構文の解説:名詞を後ろから修飾する分詞句 birds flying in the sky animal living in the environment
(C)スラッシュリーディング(文のPoseを明らかにする) それぞれのチャンクの英文と日本語訳を覚える。
(D)Pair Work

(1)英文→日本語訳の同時通訳練習 生徒が助け合い、教えあう様子が見られる。
(2)Repeating
日本語を聴いて英文が言える事を目標とする。 相手の言う英文を覚えリピートする。 難しい場合はシャドーイングを用いる。
(3)サイトトランスレーション
日本語を言い英文を言わせる。

<閉会行事>:副会長挨拶

<参加者感想>
①神谷先生の話の内容がテンポよく語源情報が面白くよく勉強されている先生だと思った。駒先生の模擬授業は生徒の力を伸ばすために色々と考えておられる事がよくわかり熱心さが伝わりました。(学生)
②とてもコンパクトに、また充実した内容で大変有意義な時間を過ごせました。すぐに実践で使える内容ばかりで持ち帰り活用したく存じます。(教員)
③初めて参加しましたが、使えるHPや模擬授業など、今後に生かせる内容であったと思います。(教員)
④次回の日程を早く知らせて下さい。参加者の名補を配布して頂ければもっと繋がりができるのではないでしょうか。(教員)
⑤昨年から参加させていただいています。活躍されている先生方の実践発表は大変参考になります。参加者数が少ないのはとても残念です。(教員)
⑥もっと宣伝すべきです。(教員)
⑦自分が授業に当たって準備したいと思う事がたくさんあり、とても参考になりました。旧友にも再会できて感激しました。(教員)
⑧一時間以上の立ったままの自己紹介立食形式はしんどかったです。昨年のようにテーブルに着席して折り詰め弁当の形が良かったと思います。(教員)

<総括>
①交流をより円滑に促進できるよう参加者の名簿リストを作成し提供すべきだ。
②参加者のプログラムの感想は概ね満足であり、当初の目的を果たしたと言える。
③参加者数を増やすような宣伝、連絡方法等の工夫が課題となった。
④発表者2名は適当な人数であった。(質問やアイデアシェアの時間的余裕が持てた)
⑤発表会のみの形式でなく、グループに分かれたワークショップ形式やシンポジューム形式を試してみて、参加者の満足感と次回への期待感を更に増加させるプログラムを工夫したい。
⑥最後に暖かい支援を頂いた、校友会、大学関係の方々に、心より御礼申し上げます。







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