| HOME > 展示目録 > I. ヨーロッパに流布していた日本関係書物のフランス語版と来日経験がなかったフランス人による書物(1857年まで) |
| シャルルヴォアの日本関係著作 |
| ピエール・フランソア・ザビエル・ド・シャルルヴォア(1682-1761) は、フランス東北部のサン・カンタン(St. Quentin)で生まれ、イエズス会の宣教師として、また探検家として活躍する傍ら、キリスト教史に関する多くの著述を残した。彼は十六歳でイエズス会に入り、神学や哲学・文学の研究に打ち込んだと言われている。その後、伝道の地を求めて前後二回にわたって新大陸へ赴いた。第一回目は1705年から1709年まで、主としてケベックに滞在した。二回目は1717年からで、セント・ローレンス川に沿って五大湖に達し、さらにミシシッピー川を下ってメキシコ湾に至るなど精力的な探検旅行を行い、この二度に及ぶアメリカ大陸の探検の成果として“Histoire et description générale de la Nouvelle-France”(『新フランス植民史』)を記した。 また、彼は日本でのキリスト教布教にも関心が高く、我が国の歴史やキリスト教伝道史の研究をおこなっている。 |
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| 本書は“Histoire et description générale du Japon” として1736年にパリで出版されたものの改訂増補版である。内容は、その大部分でキリスト教伝来期におけるイエズス会の多彩な活躍を素材にしている。彼は日本に滞在したことはなく、日本に関する見識が高かったとは言えない。この点について、オランダ商館長として日本に滞在し、日本に関する著書も残したイザーク・ティチングは、本書を「誤りや認識不足がかなり見られ、いわば玉石混淆している」と指摘している。しかし、同時に「日本人の性格に関しては、大変正確に描かれている」とも述べており、本書には欠点があったにも拘らず、フランス人を中心にヨーロッパの人々の日本知見に寄与した功績は少なくなかったものと言えよう。 |
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