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              日本人ノーベル賞受賞者と関係図書

        
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                  このページは本学図書館が所蔵する日本人ノーベル賞受賞者に関連する図書の書誌データベースです。

          (但し、自然科学系の専門領域に関する書物は除きます。)
  (2012年12月)


 

2021年10月5日現在での日本人ノーベル賞受賞者は28人です。
 
1949年度受賞者(物理学賞)
  湯川 秀樹 ゆかわ ひでき (1907-1981)
     物理学者。東京生まれ。京都帝国大学理学部卒。原子核の陽子と中性子を結びつける粒子、中間子の実在を予言。
   後にセシル・パウエル博士らによって発見され、この功績からノーベル物理学賞を受賞。日本初のノーベル賞受賞者と
   なった。
 
1965年度受賞者(物理学賞)
  朝永 振一郎 ともなが しんいちろう (1906-1979)
     物理学者。東京生まれ。京都帝国大学理学部卒。水素原子のスペクトルの観測データと予測値のずれの解決に、か
   ねてから提唱していた超多時間理論が有効であると考え、これを発展させた「繰り込み理論」を完成させたことにより、
   ノーベル物理学賞を受賞。
 
1968年度受賞者(文学賞)
  川端 康成 かわばた やすなり (1899-1972)
     小説家。大阪生まれ。東京帝大国文学科卒。『招魂祭一景』(1921)で菊池寛に認められ、新感覚派の代表とされた。
   代表作『伊豆の踊子』(1927)や『雪国』(1935-1937)は、抒情性が高く国内だけでなく海外でも多くの言語に翻訳されて
   読まれている。日本初のノーベル文学賞を受賞。
 
1973年度受賞者(物理学賞)
  江崎 玲於奈 えさき れおな (1925-)
     物理学者。大阪生まれ。東京大学理学部物理学科卒。「半導体におけるトンネル現象の実験的発見」によりノーベル
   物理学賞を受賞。
 
1974年度受賞者(平和賞)
  佐藤 栄作 さとう えいさく (1901-1975)
     政治家。山口県生まれ。岸信介氏の実弟。東京帝国大学法学部卒。首相在任中、非核三原則を提唱するなど太平
   洋地域の平和に貢献したとして、アジア初と言われたノーベル平和賞を受賞した。
 
1981年度受賞者(化学賞)
  福井 謙一 ふくい けんいち (1918-1998)
     化学者。奈良県生まれ。京都帝国大学工学部化学科卒。化学反応と分子の電子状態に関する「フロンティア電子理
   論」を樹立し、日本初のノーベル化学賞を受賞。
 
1987年度受賞者(生理学・医学賞)
  利根川 進 とねがわ すすむ (1939-)
     生物学者。愛知県生まれ。京都大学理学部化学科卒。「抗体の多様性生成の遺伝的原理」の発見により、日本初の
   ノーベル生理学・医学賞を受賞。
 
1994年度受賞者(文学賞)
  大江 健三郎 おおえ けんざぶろう (1935-)
     小説家。愛媛県生まれ。東京大学文学部仏文学科卒。大学在籍中にサルトルの全作品を原書で読破し、『奇妙な仕
   事』(1957)が東京大学新聞の五月祭賞を受賞するなど、卒業するまで活発に創作活動を行った。その後『飼育』(1958)
   で芥川賞を得て注目され、『個人的な体験』(1964)は新潮社文学賞を受賞している。ノーベル文学賞を受賞。
 
2000年度受賞者(化学賞)
  白川 英樹 しらかわ ひでき (1936-)
     化学者。東京生まれ。東京工業大学理工学部化学工学科卒。電気を通すプラスチック、ポリアセチレンの発見により
   ノーベル化学賞を受賞。
 
2001年度受賞者(化学賞)
  野依 良治 のより りょうじ (1938-)
     化学者。兵庫県生まれ。京都大学工学部工業化学科卒。ルテニウム錯体触媒による不斉合成反応の研究が評価さ
   れ、ノーベル化学賞を受賞。
 
2002年度受賞者(物理学賞)
  小柴 昌俊 こしば まさとし (1926-2020)
     物理学者。愛知県生まれ。東京大学理学部卒。岐阜に建設された素粒子観測装置、カミオカンデで素粒子ニュートリ
   ノを世界で初めて観測したことにより、ノーベル物理学賞を受賞。
 
  田中 耕一 たなか こういち (1959-)
     化学者。富山県出身。東北大学工学部電気工業科卒。1983年、京都市にある島津製作所に入社。同社で研究を続
   け「生体高分子の同定および構造解析のための手法の開発」によりノーベル化学賞を受賞。
 
2008年度受賞者(物理学賞)
  南部 陽一郎 なんぶ よういちろう (1921-2015)
     理論物理学者。福井県生まれ。現在はアメリカ国籍。東京帝国大学理学部物理学科卒。「自発的対称性の破れ」の発
   見によりノーベル物理学賞を受賞。
 
  小林 誠 こばやし まこと (1944-)
     理論物理学者。愛知県生まれ。名古屋大学理学部物理学科卒。益川敏英氏と合同で「CP対称性の破れ」を理論的に
   説明した「小林・益川理論」を提唱。その正しさが認められたことにより、ノーベル物理学賞を受賞。
 
  益川 敏英 ますかわ としひで (1940-2021)
     理論物理学者。愛知県生まれ。名古屋大学理学部卒。小林誠氏とともに「小林・益川理論」を提唱。ノーベル物理学賞
   受賞。
 
2008年度受賞者(化学賞)
  下村 脩 しもむら おさむ (1928-2018)
     生物学者。京都生まれ。旧制長崎医科大学附属薬学専門部(長崎大学薬学部の前身)卒。「緑色蛍光タンパク質(GF
   P)」の発見・開発によってノーベル化学賞を受賞。
 
2010年度受賞者(化学賞)
  根岸 英一 ねぎし えいいち (1935-2021)
     化学者。満州国新京(現・中華人民共和国吉林省長春市)生まれ、日本統治時代の朝鮮京城府(現・大韓民国ソウル
   特別市)育ち。戦後、神奈川県に引き揚げ。東京大学工学部応用化学科卒。鈴木章氏らとの共同研究「有機合成におけ
   るパラジウム触媒を用いたクロスカップリング」に成功したことにより、ノーベル化学賞を受賞。
 
  鈴木 章 すずき あきら (1930-)
     化学者。北海道生まれ。北海道大学理学部卒。「有機合成におけるパラジウム触媒を用いたクロスカップリング」成功
   の功績により、根岸氏とともにノーベル化学賞を受賞。
 
2012年度受賞者(生理学・医学賞)
  山中 伸弥 やまなか しんや (1962-)
     医学者。大阪府生まれ。神戸大学医学部卒。2004年、京都大学再生医科学研究所教授。2008年、京都大学物質-細
   胞統合システム拠点iPS細胞研究センター長。iPS細胞の開発成功によりノーベル生理学・医学賞を受賞。
 
2014年度受賞者(物理学賞)
  中村 修二 なかむら しゅうじ (1954-)
     電子工学者。愛媛県生まれ。徳島大学工学部卒。1979年、日亜化学工業入社。現在、カリフォルニア大学サンタバー
   バラ校教授。愛媛大学客員教授。青色発光ダイオードの開発成功により、共同開発者の赤崎勇名城大教授、天野浩
   名古屋大教授と共にノーベル物理学賞を受賞。
 
  赤崎 勇 あかさき いさむ (1929-2021)

     工学者。鹿児島県生まれ。京都大学理学部化学科卒。現在、名城大学終身教授名古屋大学特別教授。青色発光
   ダイオードの開発成功により、共同開発者の中村修二カリフォルニア大学教授、天野浩名古屋大教授と共にノーベ
   ル物理学賞を受賞。

 
  天野 浩 あまの ひろし (1960-)

     電子工学者、工学博士。静岡県生まれ。名古屋大学工学部電子工学科卒。現在、名古屋大学大学院工学研究科
   教授。青色発光ダイオードの開発成功により、共同開発者の赤崎勇名城大教授、中村修二カリフォルニア大学教授、
   名古屋大教授と共にノーベル物理学賞を受賞。

 
2015年度受賞者(生理学・医学賞)
 
  大村 智 おおむら さとし (1935-)

     有機化学者。山梨県生まれ。東京理科大学大学院理学研究科卒。現在、北里大学特別栄誉教授。熱帯地域の寄
   生虫病の特効薬開発に成功したことにより、ノーベル医学生理学賞を受賞。
   

 
2015年度受賞者(物理学賞)
 
  梶田 隆章 かじた たかあき (1959-)

     物理学者、天文学者。埼玉県生まれ。東京大学大学院理学系研究科卒。現在、東京大学宇宙線研究所教授。2002
   年にノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊氏は恩師に当たる。ニュートリノに質量があることを示すニュートリノ振動の
   発見により、ノーベル物理学賞を受賞。

 
2016年度受賞者(医学・生理学賞)
 
  大隅 良典 おおすみ よしのり (1945-)

     生物学者。福岡県生まれ。東京大学大学院理学系研究科卒業後、理学博士の学位取得。現在、総東京工業大学栄
   誉教授。不要物の分解と同時に再利用も行う細胞の働き「オートファジー(自食作用)」の存在を解明したことにより、
   ノーベル医学・生理学賞を受賞。

 
2018年度受賞者(生理学・医学賞)
 
  本庶 佑 ほんじょ たすく (1942-)

     分子生物学者。京都府生まれ。京都大学大学院医学研究科修了。現在、京都大学特別教授。「免疫を抑える働きを
   阻害することで癌を治療する方法の発見」をし、癌の治療法に革命的な変化をもたらした功績によって、共同研究者の
   ジェームズ・アリソン教授と共にノーベル生理学・医学賞を受賞した。

 
2019年度受賞者(化学賞)
  
  吉野 彰 よしの あきら (1948-)

      エンジニア、研究者。大阪府生まれ。京都大学工学研究科修了後、大阪大学工学博士の学位を取得。現在、旭化成
    名誉フェロー。リチウムイオン電池の開発に成功したことにより、「ワイヤレスで化石燃料のない社会の基盤を築いた」
    などの評価を受け、共同研究者のスタンリー・ウィッティンガム教授、ジョン・グッドイナフ教授と共にノーベル化学賞を受
    賞した。

 
2021年度受賞者(物理学賞)
  
  真鍋淑郎 まなべ しゅくろう (1931-)

      気象学者、米国プリンストン大学上級研究員。愛媛県生まれ。1958年、東京大学大学院博士課程修了後、理学博士の
    学位を取得。同年に米国気象局(当時)研究員に就任。1975年にはアメリカ合衆国国籍を取得した。
     地球の気候をコンピュータで再現する方法を開発したことにより、「地球温暖化の影響を予測するコンピュータモデルの
    開発へと繋がった」などの評価を受け、共同研究者のクラウス・ハッセルマン氏、ジョルジオ・パリシ氏と共にノーベル物理
    学賞を受賞した。