WEB版稀覯書展示会

Fasciculus e japponicis floribus
CARDIM, Antonio Francisco

Roma : 1646

カルディン 『日本の花束』

  ポルトガルのエヴォラ近くのヴィアナ・ド・アレンテージョに生まれたアントニオ・フランシスコ・カルディン(Antonio Francisco CARDIM, 1596-1659)は15歳でイエズス会に入り、インドを始めとしてアジア各地での布教活動を経て、1645年頃に日本管区長に任命された。
 本書は全3篇に分かれており、第1篇では書名にあるように、日本で華々しく殉教した人々を花束にたとえてフランシスコ・ザビエル以降の布教史が殉教したイエズス会士84名の伝記や大村純忠・大友宗麟・高山右近などのキリシタン大名の伝記と共に書かれている。第2篇は、カルディンが知り得た1557年から1640年までの一般信者の犠牲者を収録した犠牲者名簿である。さらに第3篇は1640年のマカオ使節の殉教始末が記されたものである。
 なお、カルディンは日本管区長に就いた年に一旦ローマに戻り、本書を刊行した後にポルトガルで東洋布教のための宣教師を募った。その後、再びマカオに戻って1659年に同地で没した。

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