WEB版稀覯書展示会

De bellis ciuilibus
APIANUS
Venetiis : 1500

アッピアヌス 『内乱』

  アッピアヌス(APPIANUS, 2c)はエジプトのアレクサンドリア生まれのギリシア人の歴史家で、ローマ帝国が建国間もない頃にローマに市民権を得て移り、トラヤヌス帝、ハドリアヌス帝、アントニヌス帝に執政官として仕えた。
 本書は、ギリシア語で書かれた彼の主著『ローマ史Romaika』のラテン語訳である。訳者はクリストフェルム・デ・ペンシス(Christoferum de PENSIS)で、1500年にヴェネツィアで印刷された。全部で24巻であったが、現在では11巻と断片が残っているのみである。その内の6巻はローマの内乱を扱ったものである。
本書ではローマの革命期をとりあげてグラックスの農地法、マリウス、スラの権力争いなど取り上げている。文体も内容も特に優れたものではないが、内乱の時代を記したものとして貴重な資料といえる。『ローマ史』は後のギボン(Edward GIBBON, 1735-1794)に影響を与えた。

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