WEB版稀覯書展示会

Il Decamerone
BOCCACCIO, Giovanni
[Firenze]: 1527

ボッカッチョ 『デカメロン』

  ジョバンニ・ボッカッチョ(Giovanni BOCCACCIO, 1313?-1375)はフィレンツェで生まれ、フィレンツェで没した。裕福な商人であった父親は、商業の見習いのため1327年に彼をナポリに行かせた。当時のナポリは文化的に栄えており、ボッカッチョはそこで文芸を志し、1341年にフィレンツェに戻った。
 『デカメロン』は1349年から1353年頃にかけてフィレンツェで執筆され、1469-1470年にフィレンツェで刊行されたと考えれている。本書は100篇の物語から成り、14世紀のイタリアの生活を余すところなく描き出したルネサンス文学の代表作の一つである。ダンテの『神曲』に対して「人曲」と呼ばれ、ボッカッチョは自然主義文学とイタリア散文小説の父とも呼ばれている。ちなみに本書は、1527年にジュンダ家によって印行されたもので、一般に「1527版」と呼ばれている。

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