WEB版稀覯書展示会

Comedia del divino poeta
ALIGHIERI, Dante
Venetia : 1497

ダンテ 『神曲』

  ダンテ・アリギエーリ(Dante ALIGHIERI, 1265-1321)はフィレンツェに生まれ、フィレンツェ、ボローニャで修辞学を修めたが、古典作家では特にヴェルギリウスを好んでいたようである。イタリア各地の宮廷を流浪して、帰路途中病に倒れラヴェンナで没した。
 イタリア文学史上最大の傑作といわれるこの『神曲』は、古典ギリシア・ローマの世界的視野と中世的世界観とが見事に融合された一大叙事詩である。本書は、15世紀に印刷術が普及され始めた頃の印刷本であり、ルネサンス期の人文主義者ランディーノの注釈付きである。この注釈本の初版は、1481年にフィレンツェで出版されたが、本書は更に入念に校訂がなされ、1497年にヴェネツィアで出版されたものである。注釈はルネサンス期の『神曲』解釈であり、現代のそれに比べると極めて特殊な内容を持っているが、当時の思想と文化を知る上でも重要な文献であると言われている。

前の図書へ 次の図書へ