〔Societas Jesu〕
Avisi particolari delle Indie di Portugallo
Roma, 1552

〔イエズス会〕 『ポルトガル領インドについての特記』

  本書は東洋の様々な地域のイエズス会宣教師たちが、1551年から1552年にかけてヨーロッパに宛てて書き送った手紙を纏めた書簡集であり、日本でのキリスト教布教について初めて話題にした手紙が含まれている。
 この種のイエズス会の本は当時のヨーロッパのカトリック諸国では大変人気があったため、イタリア語、フランス語、ラテン語、その他の言語に翻訳され、毎年出版された。本書の標題を見る限りは「ポルトガル領インド」となっているが、ホルムズ、ブラジル、インド、エチオピアなど、この頃イエズス会の宣教師たちが「インド管区」として布教に携わっていた地域からの書簡が含まれ、標題紙には「国々、人々、衣服、聖なる信仰の光とキリスト教の教えを受け始めた多くの人々の改宗を称賛する」旨の言葉が掲げられている。日本については、インドからの書簡の中に、フランシスコ・ザビエルが1549年に日本へ出発したことを示す手紙がある。
 また、本書の補遺の部分には「フランシスコ・ザビエル神父の複数の書簡の写し」というタイトルが付けられ、その中にはザビエルの日本観が見受けられる。書簡は日本についての説明から始まり、日本の気候がイタリアの気候とよく似ていることなどが述べられている。

展示目録 『日本をヨーロッパに紹介した戦国期の宣教師たち』 より

   資料ID: 193879(書誌情報へ接続)


        
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