HEINE, Wilhelm

Reise um die Erde nach Japan
2 Bde. in 1. Leipzig, [1856].


ハイネ『世界周航 日本への旅』

 本書の著者ヴィルヘルム・ハイネ(Wilhelm Heine, 1827-1885)は、ドイツのドレスデン生まれの画家。 音楽家リヒャルト・ワグナーらと共に革命を計画するが、制圧されてアメリカへ亡命した。 アメリカでは挿絵を描いて生計をたてていたが、速筆のスケッチ画を描く才能が認められ海軍に入り、ペリーの日本遠征に随行することになった。 当時はまだ、遠征先の様子を伝える手段としてスケッチ画が重宝されていた時代であり、ハイネが描いたスケッチ画の大部分はペリーの『日本遠征記』の重要な部分を飾って臨場感を盛り上げている。
 本書『世界周航 日本への旅』は、アメリカへの帰国後、艦内で書いていた手記と『日本遠征記』で採用されなかった絵をもとに、ドイツへ原稿を送りライプツィヒで出版したものである。 ハイネは絵だけではなく文章で表現する速さにも定評があり、日本人については終始好意的に「活気に満ちた知性豊かな民族」、「儀式と作法とが生活の重要な部分を占める民族」などと述べ、さらに日本人の態度については「忠実」、「勤勉」という表現を多用している。
 このように、ハイネの日本に寄せる関心は強く、後に故郷ドイツに赴きプロイセン政府の日本を含む東アジア遠征にも参加した。 旅行ライターとして8冊の著作を残し、そのうち6冊は日本に関するものである。

展示目録 『日本人を魅了してきたドイツの世界』 より

   資料ID: 205000(書誌情報へ接続)


        
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