MOGES, Mis de
Souvenirs d'une ambassade en Chine et au Japon en 1857 et 1858
Paris, 1860.


モージュ 『1857、1858年のグロ使節団の中国・日本回想録』

 著者Mis ド・モージュ(?-1861)はフランスの侯爵で、1858(安政五)年の日仏修好通商条約締結交渉のための所謂、グロ男爵全権使節団に同行した人物である。しかし、生年をはじめとして彼のことについて詳しくはわからない。
 ナポレオン三世の命のもと、日本との条約締結交渉にあたったジャン・バティスト・ルイ・グロ男爵とその使節団は、来日前の1858年6月に中国でアヘン戦争終結後の天津条約を結んだ。その後、使節団は日本に向かい同年9月にレミ号をはじめ、デュ・シェイラ号、ル・プレシャン号、ル・ラプラス号の合計四隻からなる艦隊編成で下田に入港した。この使節団は10月9日(太陰暦では9月3日)に徳川幕府と条約の署名を行い、長崎を経由して日本を離れた。翌年、この使節団に同行していたデュシェーヌ・ド・ベルクールが初代総領事として公使館に定めた江戸三田の済海寺に着任し、1861(文久元)年には全権公使に昇格することになる。
 本書の中で日本は第十章と第十一章に記述されており、日本人が体面を重視し向学心が旺盛であることや統治体制が「第一国王と第二国王」、すなわち朝廷と幕府の二重体制から成っていることなどを紹介している。また、軍隊について述べる中で、武士階級が存在しながら常備軍が編成されておらず、ヨーロッパの軍隊と戦った場合は苦戦するであろうとも指摘している。

展示目録 『フランス人による日本論の源流をたどって』 より

   資料ID: 206349(書誌情報へ接続)



        
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