CRASSET, [Jean]
Histoire de l'église du Japon
2e éd. 2 vols. Paris, 1715.

 『日本教会史』 第2版 全2巻

 本書の著者、ジャン・クラッセ(1618-1692)はフランスのディエプ(Dieppe)生まれのイエズス会宣教師である。パリ修練院で哲学をはじめ人文科学全般について講じると共に、多くの宗教書を記した。
 本書はクラッセがフランソア・ソリエーの纏めていた“Histoire ecclésiastique des îles et royaume du Iappon”(『日本教会史』)をもとに、1689年にパリで刊行したものの第二版である。ソリエーの『日本教会史』は、島原の乱以前までの歴史の記述に留まっていたが、本書の内容はザビエルの布教期から鎖国体制の確立期を経て1650年代に日本でのキリスト教宣教が途絶えるまでを書き綴った教会史で、日本キリスト教の通史としては最初のものである。
 この第二版の出版にはフランスのフランソア・モンタラン(François Montalant)社とエチエンヌ・パピヨン(Estienne Papillon)社の二つの出版社が同時に携わっており、本学所蔵本は前者によるものである。本書に見られるように版が重ねられたことや、また、イタリア語、ドイツ語などに翻訳され出版されたことは、日本での布教と宣教政策がヨーロッパの多くの人々に極めて高い関心を持たれていたためであろう。
 なお、日本では明治時代になって駐仏公使鮫島尚信が入手したこの1715年版は、太政官の依頼でフランス人宣教師によって翻訳がなされた上、『日本西教史』と題して出版された。

展示目録 『フランス人による日本論の源流をたどって』 より

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