玉虫左太夫 『航米日録』

万延元(1860)年

 安政5(1858)年日米両国間で締結された修好通商条約の批准書交換のため、正使として外国奉行新見豊前守正興等一行76人が渡米した。本書はその際、外国奉行の随員として渡航した仙台藩士玉虫左太夫の日記で、全7冊の写本である。
 内容は1月18日の江戸品川における米船ポーハタン(Powhatan)号への乗船に始まり、サンフランシスコ、パナマを経由してワシントンに至り批准書を交換して以後大西洋、アフリカ南端、インド洋をへてバタビヤ、香港に寄港し、9月28日江戸築地に上陸するまでの日記体の紀行文である。従って旅先の様子や航海中の経緯度、温度や気候状態、動物、物価、貨幣、山川草木等々眼にふれた珍しい事柄を細かく記録している。
 万延元年の遣米使節記は、この他に大勢の人々によって記述され、これまでに、数多く出版されているが、それらの中でも本書は内容的にすぐれたものとされていて、各地に流布本も多い。

展示目録 『アメリカ関係図書展示目録』 より

   資料ID:152184(書誌詳細画面へ接続)


        
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