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平賀源内撰 『物類品隲』
宝暦13(1763)年 書名を「ぶつるいひんしつ」と読む。撰者平賀源内は、讃岐の人で名を国倫、号を鳩溪といい、風来山人とも称した。本草学を学び奔放な才気に恵まれて、科学・博物学、はては文学の面でも浄瑠璃『神霊矢口渡』や滑稽ものを著すなど、多方面にわたって活躍をした。晩年は誤って弟子久五郎を殺したため、その罪に問われて獄中で病死している。源内の科学的な業績は、耐火用の火浣布の製造、温度計やエレキテル(摩擦起電機)の復原などを行ない世人を驚嘆させたといわれるが、必らずしも体系的なものでなく企業家としては成功しなかった。 展示目録『西洋との出会い』より |
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