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2012年8月1日

   国連軍縮局が「世界の軍縮教育のために」と、アメリカ在住の原爆被爆者のインタビュー・ビデオに多言語の字幕をつけてインターネット上に発信するプロジェクトを8月1日(日本時間)からスタートさせました(国連プレスリリース)。このプロジェクトには、本学が国連と提携し12人の被爆者ビデオに7つの言語の字幕に翻訳する活動を進めています。作品は、「HIROSHIMA NAGASAKI DOWNLOAD -MEMORIES FROM THE AMERICAS-」 から見ることができます。TRANSLATIONSクレジットには、京都外大が紹介され、リンクされています。

 今回の取り組みは、2010年にパンギムン国連事務総長が広島で「軍縮教育の一環として被爆者の声を多言語で世界に発信を」と呼びかけたのを受けて、国連軍縮局と広報局が企画。スタート時に6人、10月にはさらに6人、計12人の被爆者ビデオを10カ国の言葉に翻訳し字幕をつけてインターネット上にアップしようというものです。素材になるビデオ映像は、メキシコを拠点に南北アメリカ大陸で被爆者インタビューを積み重ねておられる日本人映画監督の竹田信平氏(33)が提供します。
 この4月に、竹田氏から本学に呼びかけがあり、「『言語を通して世界の平和を』の建学の精神の具現化になる」と位置づけた松田学長の決断で協力が決まりました。全学科で調整の結果、スペイン、フランス、ドイツ、ポルトガル、中国、イタリア語を各学科で、そして韓国語を日本語学科で翻訳を引き受けました(英語と日本語は、竹田監督サイドで翻訳済みで対象外)。ネイティブの先生を中心に、海外留学生や日本人大学院生、卒業生ら翻訳実務に協力した人は約50人、事務作業も含めば約60人に上りました。
 こうした手厚い協力体制で短期集中の翻訳作業を進めていることに、国連軍縮局からは「このプロジェクトは、貴学からの翻訳協力がなければ、成し得なかったでしょう。・・・軍縮と核兵器のない世界の実現に対する貴学のご協力に心より感謝します」とする感謝状が森田理事長・総長、松田学長ら宛に届いています。
 

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