2010年8月6日
現代社会研究ゼミ(メディア論)=担当・長谷邦彦教授=で進めていた「メディアの共同制作」で、新聞班の「京だけ新聞」に続き、ビデオ班の「原爆被爆者のビデオインタビューを多言語に翻訳し字幕を添えてインターネットに発信する」取り組みがようやく実を結び、5日、英語版がYouTubeに投稿されました。
タイトルは「被爆者の声 『核廃絶』に向けて私たちがすべきこと」。マルチメディア教育研究センターのスタジオを利用して、京都在住の被爆者、花垣ルミさん(70)に1時間半近いインタビューを行い、映像を約15分に絞り込みました。花垣さんの語りの背景には広島の被爆写真や現代の原爆ドームの動画などを取り込んだほか、花垣さんの発言やナレーションなどを英語に翻訳し字幕に組み込みました。
花垣さんは、5歳で被爆。爆風で頭を強打したせいか、避難中に意識を失い、気が付いた時には、被爆直後からの記憶がすっかり消えていた、という体験の持ち主です。58年たって突然、記憶が戻り、現在は「被爆の証言」に力を入れています。ゼミ生たちは、花垣さんの濃密なお話の中でどこを削り込むのか、議論を重ねました。そこから、まとめのメッセージとして「核廃絶に向けて、勇気を持って行動をしよう」と訴えています。
投稿したビデオは、「part 1」「part 2」に分割されています。
「The voice of Hibakusha from kufs 被爆者の声 (part1) 」
「The voice of Hibakusha from kufs 被爆者の声 (part2) 」
今後、引き続いて中国語版、イタリア語版の完成に向けての取り組みが続きます。
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