18(12) 基本、夏期(八月―九月)、春期(三月)の年二回の調査を実施したが、二〇一七年夏期は第八回世界考古学大会京都大会、二〇一八年夏期はニカラグアの治安問題のため、また二〇一九年夏期はICOM京都大会のため発掘調査は実施できなかった。(13) 共同研究者であるサグラリオ・バジャダレス氏によると、ニカラグアではこのような層を成す構造をもつ建造物は現時点では確認されていないということから、他地域との比較研究が必要となる。(14) 二〇一七年度から三年継続で助成を受けた学術研究振興資金による調査テーマとしたプロジェクトである。(15) 国際文化資料館とブルーフィールズ・インディアン・カリビアン大学(以降BICU)の付属研究所(以降CIDCA)は、二〇一七年度交流協定を結んだ。さらに二〇一九年度には、コスタリカ国立博物館と交流協定を結んだ。(16) 一九世紀後半に現地を調査したトマス・ベルトの著書(長澤純夫・大曾根静香訳『ニカラグアの博物学者』)に、サンファン川をさかのぼってニカラグア湖へ向かうときの様子が描かれている。また、この初版出版後、ここを利用したニカラグア・ルート運河案が、アメリカ合衆国の任命による委員会から提案されたとある(ベルト 一九九三、七〇頁)。(17) Muelle de Buelles遺跡の現地踏査にあわせて、現地での博物館づくりについてMuelle de Buelles市長ほか市当局者との協議を行った。(18) ニカラグア・カリブ自治大学(URACCAN)の協力を得た。(19) 副学長ジュリ・サパタ氏、人類学部フィデル・センテーノ氏、自治振興研究課セシア・デイビス氏とディクシー・リー氏が参加し、「アメリカ地中海文化圏」研究の展望と学術交流の可能性について話し合った。四つある分校の一つ、カリブ南自治区にあるヌエバ・ギネア校では、コミュニティ・ミュージアムに関する活動も行われており、二〇一六年からは生徒らの手によって遺物の収集・保管も行われるようになった。 URACCANでは一般教養として考古学の授業が開講されており、歴史や文化財に興味を持っている学生も多い。またビルウィ校では、言語学や環境学、地域開発など先住民に関する研究が重視されており、先住民文化に対する関心は強い。 また、社会環境学研究科にてレニン・グリーン氏との協議の場を得た。社会環境学研究科では、カリブ海岸地域の動植物相や海洋資源の利用、環境保護などに関する研究が行われている。水上交易は「アメリカ地中海文化圏」研究の一つのテーマであるので、特に海洋学の分野では共同研究の可能性があると思われる。同研究科長マルコス・ウィリアムソン氏との協議の機会を得た。環境学に加え、社会人類学的調査も行っており、特に植民地時代の民族分布などに関する研究が進められているとのことである。 ビルウィ校副学長のエンリケ・コルドン氏と特に博物館活動について協議をした。コルドン氏は、いずれはURACCAN4分校に付属する博物館を設立したいと考えられており(ヌエバ・ギネアでは既に設立済)、文化財保存の方法や、マティグアスの博物館学的活動にも興味を示された。(20) 市役所渉外課のリサ・リンド氏と協議をする機会を得た。渉外課は観光開発の部門も担っており、以前はティニニスカ博物館と協力して先住民文化に関する活動も行っていた。また、副市長、市政代行官と調査について話す機会をえた。(21) ビルウィには、ブルーフィールズインディアンカリビアン大学大西洋研究所BICU-CIDCAの北カリブ自治地域支部がある。所長のメルバ・マクリーン氏と調査について協議した。(22) たとえば、マヤ文化との強い繋がりを感じさせる「十字文様」や「パトリ文様」の発見は大変重要である。(23) コスタリカ太平洋側オサ半島における世界文化遺産ディキス遺跡群の見学およびカンタレロ遺跡踏査と近隣ガジャルド村地域住民と遺跡を活用した地域開発について協議を実施した。参考文献加賀美充洋『貧困国への援助再考―ニカラグア草の根援助からの教訓』、アジア経済研究所、二〇〇〇年
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