16見学を実施した。市役所の支援を得て先住民ミスキートのコミュニティを訪問した。同じくURACCANシウナ校との交流活動として、岩刻画分布調査、および先住民マヤグナのコミュニティを訪問し、住民代表と交流した。(2)研究の成果・考察プエルトカベサスの各機関の所蔵品を調査した結果、出土場所や寄贈者が不明なものが多く、また予備知識が欠如しており出土地の推定も困難であることが判明した。周辺の遺跡についての情報も得ることができなかった。一方、ブルーフィールズの調査においては、CIDCAに収蔵されている資料分析にあわせてソンブレロ・ネグロ遺跡の現地踏査を実施した。研究目標としてあげていた建造物(様式・立地・方位)の確認については建造物そのものが発見できなかったが、分析した資料が墓から出土したものであることを確認した。葬送儀礼も文化的交流関係を明らかにできる資料であり、他地域との比較資料、つまり文化的交流関係に有益な土器系統の研究とあわせて考古学価値の高い遺跡である。今後の発掘調査候補地として考えている。さらに、遺跡からは多くの岩刻画を確認した。カリブ海沿岸交流、内陸部との交流を実証的に調査する上で大変興味深い文様を発見した。シウナでは、URACCANシウナ校の支援を得て、周辺の岩刻画の分布調査を行った結果、川と岩刻画の位置、文様とその位置(配置)に何らかの関係性があると考えている。一方、周辺にはほかにも岩刻画があるということだが、集落址などの確認はできていない。今後の検討の切り口になるだろう。先住民マヤグナのコミュニティの訪問、交流によって、コミュニティが直面するいくつかの課題を確認できた。とくに彼らが模索している伝統的な生活文化の保存・継続については、プロジェクト・マティグアスで積み上げてきた実績にもとづく博物館活動(Minami 2019:31-44)を実施できればコミュニティにとってもプラスになると思われる。3・4 アメリカ地中海北部アメリカ地中海中部、東部(いわゆるカリブ海)の大西洋側につながるバハマ諸島を中心とした地域をアメリカ地中海北部とした。メキシコ湾から大西洋への出口にあたる。まだ研究を始めるには至っていない。3・5 アメリカ地中海南部中米地峡部の太平側である。西側はグァテマラ、エルサルバドル太平洋側、いわゆるマヤ南部地域に接して、東側はニカラグアからコスタリカ、パナマを経て南米に至る。エルサルバドルのレンパ川の西側までは、階段ピラミッド神殿を中心とした遺跡がありマヤ文明周縁部にあたるとされる。また、オルメカ人を描いた石彫も見つかるなどメソアメリカ古代文明のはじまりにも関連する地域である。また、南米古代アンデス文明にみられる冶金技術は、アメリカ地中海南部地域を通してメソアメリカにもたらされたとされる。これらの実証的研究のためコスタリカ太平洋側オサ半島における考古学・博物館プロジェクト「世界遺産と地域社会―中米コスタリカ太平洋側オサ半島に位置する世界文化遺産ディキス遺跡周辺の考古学遺跡と連携したまちづくり―」を開始した。(21)(22)(23)
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