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15先スペイン期アメリカ地中海の交流に関する考古学的研究されるが、上記の現状から推測されるだけで実証的な研究は皆無といってよく、その実情は全く不明である。▼研究の目的この研究の目的は、今までラテンアメリカ古代文明史において、ほとんど顧みられなかった中米カリブ海沿岸地域を考古学調査によって光をあて、生業・交易・社会レベルの復元に必要な情報を収集し、人類史における当該地の価値を発見することにある。具体的な研究目標は、①文化的交流関係に有益な土器系統の研究、ヒスイや塩などのカリブ海沿岸交流に関する遺物の研究、内陸部との交流を実証的に検証する。②建造物の様式・立地・方位を確認し、メソアメリカ文明圏建造物との相違を明らかにする。③考古学成果を博物館学的方法で地域共同体へ還元し文化財に対する住民意識の向上を図るとともに住民主体による文化遺産を活用した内発的開発を促す。研究の対象としたニカラグアのカリブ海側にある南カリブ海自治区(Región Autónoma de la Costa Caribe Sur, RACCS)と、北カリブ海自治区(Región Autónoma de la Costa Caribe Norte, RACCN)では、ニカラグアの太平洋―中央山地(マタガルパ、チョンタレス)に水源をもつ河川がカリブ海に流れ込み、低平なカリブ海地域の沖積地形を形成する。北側からホンジュラスとの国境を流れるココ川、州都プエルトカベサスはウワ川の河口、南北自治区の境界を流れるマタガルパ川の上流にはマティグアス郡が位置する。南自治区の州都ブルーフィールズはエスコンディード川の河口にある。さらに、コスタリカとの国境近くを流れるサンファン川は、ニカラグア湖を水源する大河である。▼研究の概要研究対象地域を三か所に分け、それぞれの地域の大学など研究機関や博物館などに収蔵されている考古資料の調査、先住民の残した遺跡の確認、コミュニティにおける博物館活動の可能性について調査を行った。具体的な研究概要は以下である。(1)考古資料の調査南自治区州都ブルーフィールズ市内にある研究機関などに収蔵されている考古資料調査、北自治区州都プエルトカベサス市内にある研究機関などに収蔵されている考古資料調査を実施した。(2)先住民の残した遺跡の確認南自治区エスコンディード川中流域に位置するソンブレロ・ネグロ遺跡踏査、北自治区シウナ近郊の岩刻画の分布調査(3)コミュニティ・ミュージアム活動プエルトカベサス近郊の先住民であるミスキートのコミュニティ、およびシウナ近郊マヤグナのコミュニティを訪問し、プロジェクトへの理解を深める協力を求めるとともに、博物館活動の実施に向けて意見交換を行った。4)研究の成果(1)概要南自治区州都ブルーフィールズの調査においては、CIDCAに収蔵されている資料のうち、もっとも出土状況が明確であったエスコンディード川(Río Escondido)支流ミコ川(Río Mìco)、ムエジェ・デ・ロス・ブエジェス(Muelle de los Bueyes)市のソンブレロ・ネグロ(Sombrero Negro)遺跡出土土器の実測、分析作業および現地踏査を行った。北自治区州都プエルトカベサスについては、URACCANビルウィ校における交流活動、考古資料の実測調査、市役所との協議、および市内の博物館などの(15)(16)(17)(18)(19)(20)

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