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6近年、パブリック考古学への関心が中米諸国でも広がっている。従来、各国で個別の考古学研究がすすみがちであった中米諸国が、共通する地域・社会問題の解決に向けて新たなネットワークを結んでいく可能性を指摘できる。1・3 地勢における価値と課題中米諸国は、地理的に北米と南米を結ぶ細長い地峡に位置し、グァテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、パナマの六カ国を合計しても人口約四八四六万人、面積約四九万九〇〇〇㎢(ベリーズを含めても約四八八五万人、面積約五二万二〇〇〇㎢)という小規模経済国が密集する地域である。また、カリブ海地域諸国は、一五か国約三九〇〇万人、面積約五九万八〇〇〇㎢である。あわせて各国の経済規模からは、それほど重要性があるとは思えないこの地域が、地政学的に重要であるという視点は、おもに北米と南米を結び、かつ太平洋と大西洋の両洋へのアクセスが可能であるという地理的利便性と米国という大市場へのアクセスの良さという二つの特徴に大きく起因している。一方、地域内における経済格差が大きいのも課題である。カリブ海諸国においてもハイチが国民一人あたりGDP 八〇〇ドル前後に対して、トリニダード・トバゴは、一万六〇〇〇ドルと地峡側も含め地域全体に格差が大きいのがわかる。しかし、カリブ海およびメキシコ湾、つまりアメリカ地中海は、東西おおよそ四〇〇〇㎞、南北一〇〇〇㎞を測り、総面積は約四四〇万㎢におよぶ。これは約三〇〇万㎢の地中海よりも一回り大きな面積をもつ水域である。ここに新たな価値を見つけ出すことは十分可能であると考える。1・4 日本と中南米諸国と関係外務省によれば、「中南米は五億六千万人の大きな市場、豊富な天然資源、優秀な人材、活力ある日系人社会を有する」こと、「同地域では地域統合、自由貿易協定の締結が進展し、経済の更なる発展が期待」されていることから、「日本と中南米諸国は今後更に重要な貿易・投資のパートナーとなる可能性を十分有しており、特に、日本にとっては資源、エネルギー、食糧の供給源としても重要である」と指摘している。あわせて、「中南米地域には経済規模で世界のトップテン・クラスに入るメキシコやブラジルを始めとして、国際社会で大きな発言力を有している国」があり、「グローバル化の中でこうした国々と様々な問題について協力」すること、他の国々とも「各種国際・地域機関のメンバーとして協調して国際的な問題に対処」することで、日本が国際的な発言・影響力を高める」ことができているとする。そうした中で、「国連改革や捕鯨の問題に見られるように、日本に好意的な立場を取っている国がカリブ海の小島嶼国をはじめ多く」ある。これに続けて、日本としては「今後も貿易投資のパートナーとして、また、国際社会の諸課題に対処するパートナーとして、中南米諸国との関係を重視し、二国間、多国間対話を積極的に推進していく必要」があるとしているように、日本社会の中で認知度が低い中南米諸国への国民の関心を高めようとしていることが伺える(外務省中南米局中米カリブ課 二〇一九)。(4)(5)(6)(7)

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