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1京都外国語大学ラテンアメリカ研究所創立四十周年に寄せて1 京都外国語大学ラテンアメリカ研究所創立四十周年に寄せて辻   豊 治京都外国語大学とラテンアメリカの関わり今年、京都外国語大学ラテンアメリカ研究所(Instituto de Estudios Latinoamericanos de la Universidad de Estudios Extranjeros de Kyoto以下IELAKと略)がその前身から数えて創立四十周年を迎えたことに対し、研究所に関わった者として改めて深い感慨を覚えます。それは単に年数を経たということより、ラテンアメリカ研究の拠点のひとつとして研究、教育・広報、交流に一貫して地道に取り組んできたことへの敬意であり、自負でもあります。IELAKは当初、メキシコ研究センターとして発足しました。元々、京都外国語大学のラテンアメリカとの関わりは浅からぬ歴史があり、森田嘉一現理事長は研究者としての出発点はラテンアメリカ政治研究であり、大学運営に関わってからもラテンアメリカに対しひとかたならぬ関心と愛着を持ち続けておられます。この森田先生のラテンアメリカへの情熱が一九八〇年のメキシコ研究センターの創設に繋がり、二〇〇一年の京都ラテンアメリカ研究所、さらに二〇一六年の京都外国語大学ラテンアメリカ研究所へと京都外国語大学が、今日まで一貫してラテンアメリカ研究と教育に邁進してきた原動力になっていると思います。さらに遡れば創立者森田一郎先生の時代からラテンアメリカとの縁を見ることができます。創立者はそれまでのメキシコとの交流実績が認められ、一九七六年グアダラハラ大学から「教育学名誉博士」号を受けての帰路、ハワイで急逝されました。こうしたラテンアメリカとの交流の経緯は恐らく特別な思いをもって現理事長に引き継がれたものと思います。この思いは京都外国語大学のラテンアメリカ研究に携わる者にとって共通の思いでもあります。一九六三年にスペイン語学科(当時はイスパニア語学科)が英米語学科に次いで二番目の学科として創設され、一九六七年にブラジルポルトガル語学科が生まれています。続いて一九七一年に在京都メキシコ名誉領事館(森田嘉一名誉領事)が開設されました。一方、関西のラテンアメリカ研究者の集まりである「原住民問題研究会」のなかから関西に研究拠点が必要だとの議論が起こりました。名誉領事館の存在と「原住民問題研究会」の活動が京都外国語大学メキシコ研究センターの創立に繋がりました(大垣貴志郎元所長の証言)。以上のような歴史と体制が京都外国語大学のラテンアメリカ研究・教育・交流を支える基盤となっています。IELAKの歴史便宜的に三つの時期に分けてその軌跡を簡単に振り返りたいと思います。1 メキシコ研究センターの時代(一九八〇年-二〇〇一年)名称こそメキシコが看板となっていましたが、当初から人的交流や学生の留学先、研究対象としてラテンアメリカ全体を視野に置き、研究・教育・交流

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