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言語文化領域
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t_okoshi(at)kufs.ac.jp |
研究分野 |
中米先住民社会の歴史人類学、マヤ文献学 |
指導内容 |
先スペイン期から植民地時代に至る中米先住民社会の歴史人類学(Ethnohistory)的研究を元に、征服を境にこれがどう変容していったのかを未公刊史料を渉猟しつつ考えてゆく。とりわけ「先住民の視点」を推測復元する方法論を中心に据えて、先住民がアルファベット表記された自らの言語で書き記した文書の分析を行い、先行研究を批判的に読み、野外調査や古文書館における調査を踏まえたうえで、新しい視点から彼らの社会を研究していけるよう指導する。国際的レベルでの研究ができるよう授業はスペイン語で行い、随時来訪する各国の研究者との議論、講義、講演なども交えてゆく。 |
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t_ono(at)kufs.ac.jp |
研究分野 |
統語論(生成文法)、言語獲得、意味論 |
指導内容 |
すべての自然言語は、それぞれの個別言語における統語的要素を、二項併合要素として形成する生成的機構を有するものである。その生成的併合機構における普遍的な形式特性がいかなるものであるかを解明することが、人間言語の本質を明らかにすることへの第一歩である。この言語理論的観点から、個別言語の生成統語論的研究、第一言語獲得の研究、生成意味論的研究、そして通時的、対照言語学的研究をめざし、記述的妥当性から、説明的妥当性を持つ言語理論、最終的には生物的妥当性を持つ言語理論の研究にいたる理論言語学的研究を目標とするものである。 |
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t_nagaha(at)kufs.ac.jp |
研究分野 |
日本近代文学 |
指導内容 |
研究対象となるのは明治時代から現代に至る日本文学であるが、比較文学の観点から西洋文学、あるいは中国文学、韓国文学などのアジア文学との関連から見る場合もある。日本の近代文学は西洋文学の圧倒的な影響のもとに始まり、大正教養主義やモダニズム、転向問題をはじめとする政治、そしてキリスト教などの宗教の問題を経て深化してきた歴史を持っている。そのため文学研究においては、日本文学のみならず海外文学の知識、さらには言語学、心理学、美学、社会学、歴史学、文化人類学など様々な隣接領域の知見も必須となる。一方、テクストから感銘を受ける豊かな感受性も大事であり、芸術的感性に裏付けされた作品の精緻な読みが論文作成の基本となる。日々の地道な努力の積み重ねが大いなる成果を生み出すものと考える。 |
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h_nozawa(at)kufs.ac.jp |
研究分野 |
認知言語学、語用論 |
指導内容 |
主として英語および日本語の言語現象について、理論言語学的なアプローチ、特に認知言語学や語用論の諸理論に基づいた分析の手法について指導します。コーパスを用いた分析については、厳密な統計的手法を中心とする場合には他の指導者との協力が必要ですが、少なくとも質的なレベルでは、基本的に何らかの形で研究の過程に取り入れられることになります。また、それぞれの学生が研究対象とする個別の現象とその分析に必要な理論だけではなく、そもそも言語と認知にはどのような関係があるのか、言語は行動、知識、文化の中でどのように位置付けられるのかといった一般的な問題を理解し、自分自身の研究をメタ的に解釈できる能力の獲得を重視します。 |
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m_hashimoto(at)kufs.ac.jp |
研究分野 |
ドイツ語学、対照言語学 |
指導内容 |
それぞれのコミュニティに象徴的な言語現象を、統語論と意味論そして比較対照という観点からのアプローチにより、その一般化を試みる。そして言語構造と言語運用の普遍性と多様性について研究する。まず言語現象を統語的側面と意味的側面から観察することによって、一般性の高い規則や制約を追及していく。さらには通時的・共時的観点から歴史を遡り、かつ他の文化圏との比較対照を行うことによって、より普遍的な原理を考究する。また、言葉の中にこそ民族のメンタリティーや文化の本質を理解する源が存在することを常に念頭に置いて、先行研究から多くを学び、そこにオリジナリティーに富む研究の手法を加えて、さらなる領域にメスを入れる方法を指導する。 |
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si_fujim(at)kufs.ac.jp |
研究分野 |
安全保障学、経済学、協力の科学、先端科学技術 |
指導内容 |
平和という秩序ある国際社会の構築は、人類共通の課題である。長らく国際社会の秩序(富と権力の安定配分)は、パクス・アメリカーナにより実現してきた。グローバルな経済ネットワークの進展とサイバー空間の登場にともなう、政治と経済の相互依存性の増大および多様なステイクホルダーの存在が、秩序を脅かす諸問題の構造を複雑なものとしている。こうした中、新しい冷戦と呼ばれる米中対立構造は、私達にパクス・アメリカーナが機能不全に陥っていることを実感させている。人類の悲願である秩序ある国際社会を実現するには、複雑な問題を解決し得る多様なステイクホルダー間の協力を創発する制度の解明と、国際社会への実装が必要となる。これらの問題に対し、科学的な立場から、この協力創発制度の解明に取り組む研究を歓迎する。その際、DX・AI社会の進展がおよぼす影響を加味する研究をさらに歓迎する。 |
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p_fei(at)kufs.ac.jp |
研究分野 |
日中言語文化対照研究、コミュニケーション研究 |
指導内容 |
「日中言語文化対照」を研究テーマとして指導する。「日中言語文化対照」では語彙や文法に関する中国語と日本語対照研究だけではなく、中国語的な表現と中国文化、日本語的な表現と日本文化のそれぞれの特徴を探るよう指導する。その他、日本語と中国語における「配慮表現」などについて、語彙、文法、言語思考形態、言語行動様式、文化的背景などの面から解説し、中国人と日本人のコミュニケーションにおける摩擦のメカニズムの解明などを通じて「言語と文化」のそれぞれの背景を探る。また、中国語の語彙(語の意味の変遷、異文化交流と外来語の受容)、文法(特に「把動句」と「被動句」「使役句」とのかかわりおよび使用場面など)のほか、中国語研究と歴史・文化・宗教(仏教、儒教)などとのかかわりを解説・指導する。 |
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q_miao(at)kufs.ac.jp |
研究分野 |
日中言語対照研究 |
指導内容 |
本講義は広義的な対照言語学をテーマにする。主に意味論、認知言語学、語用論などの理論を利用し、日本語と中国語の語彙、表現、構文、文法、談話などにおける共通点や相違点を分析すると同時に、異なる言語圏における人々の考え方や文化的背景、異文化同士の融合や受容が言葉の意味用法の変遷に与える影響、外国人の第二言語習得に与える影響、及びこれらの課題に対応する教授法、勉強法の提示などを研究対象とする。学生に博士論文の執筆に必要な語学力や思考力、学術的研究の能力、問題解決の能力を身に付けるよう指導し、高度な学術研究を通して、特定分野において独自の理論体系を構築することをめざす。 |
言語教育領域
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k_nakani(at)kufs.ac.jp |
研究分野 |
現代日本語文法、日本語教育文法 |
指導内容 |
専門は現代日本語文法、日本語教育文法。具体的には、日本語を母語としない人にどのような文法が必要であるか、また、日本語を母語としない人が日本語を学ぶとき、どんな文法の問題があるかを分析する。日本語学習者の視点からみた日本語や日本語学習者の母語と日本語との対照研究、日本語教員からみた日本語文法の教え方なども研究対象にしている。広い視野で日本語コミュニケーションの問題も扱う。 |
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s_yasugi(at)kufs.ac.jp |
研究分野 |
英語教育学、音声指導、スローラーナー指導 |
指導内容 |
ESL環境の指導法や教材をそのまま適用するのではなく、EFL環境である日本における英語教育の課題を明確化し、その改善策を模索する。具体的には、国内外の第二言語習得に関する研究、国内の英語教育における実証研究や実践事例、および関連諸分野の文献を精査し、各自が教育現場で抱える問題意識に基づいた研究課題を設定する。その後、適切なリサーチ・メソッドを決定し、実証研究を実施する。研究指導においては、研究指導教員の豊富な教育実践経験と実証データ、そして中学・高校・大学教員との共同研究から得られた知見を共有することで、理論と実践の両面から、日本語を母語とする英語学習者に最適な新たな指導法や教材の開発を目指し、その効果を実証的に検証する。研究を通じて、研究能力だけでなく、実践的な指導力も高めることを期待される。 |
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k_yui(at)kufs.ac.jp |
研究分野 |
日本語教育学、意味論 |
指導内容 |
「日本語学習者のプロフィシェンシー」と「日本語の意味」を研究テーマとする。日本語学習者が具体的な場面で言語知識に基づいて使用している日本語には、さまざまな課題が含まれる。学習者の母語、言語的・社会的文脈との相互作用や、目的・機能等の志向性、及び言語使用主体の認知過程をも含んだ多元的な分析が必要である。日本語の意味についても、日本語学習者の視点を含めた分析を試みる。日本語教育学の研究成果の批判的講読を通し、自らの研究課題の設定、リサーチ・メソッドの検討を行っていく。 |
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ma_yoshi(at)kufs.ac.jp |
研究分野 |
英語教育学、第二言語習得 |
指導内容 |
「英語教育学」、および「言語教育」「第二言語習得」を研究対象とする。第二外国語スキルの習得過程や外国語指導実践について、量的又は質的な研究手法を用いて考察する。量的アプローチでは、第二言語を用いたパフォーマンス(例:リーディング)のプロセスの解明や、様々なタスクがパーフォーマンスに与える影響を、量的なデータ分析をもとに仮説を検証する。一方、質的なアプローチでは学習者や教師、その他教育実践の場に関する探索的な研究課題に対して、インタビューや観察、ジャーナル等の質的なデータを分析し学習過程や指導実践についての理解を深める。また、量的アプローチと質的アプローチを組み合わせた混合的な研究手法を用いて外国語学習・指導実践に関しての知見を得ることも可能である。いずれの研究アプローチを用いるにせよ、どのような研究のパラダイムに則って研究を行うかを先に明確にしておくことが重要である。 |