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多くの言語を学んで、グローバル社会へ羽ばたこう

専攻する言語以外の外国語を学ぶことにより、複言語運用能力を高めます。また、多文化理解を深め、複文化的な視点を身につけます。

言語選択のポイント

どの言語を学ぶかは、みなさんに任されています。日本に近い国の言葉を学びたいならコリア語、中国語、ロシア語。世界中の多くの国の人たちとコミュニケーションを図りたいなら、英語、中国語、スペイン語。サッカーの話題で盛り上がるなら、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語、ドイツ語、フランス語など選択肢は広がります。アートやデザインに関心があるなら、イタリア語やフランス語にチャレンジしたくなるかもしれません。イスラーム世界への接近には、アラビア語の理解が必要です。日本から距離は離れていますが、歴史的な関係が深いオランダ語はどうでしょうか。その言語を修得して、あなたは何をしたいですか?どんな人と話がしたいですか?どの言語を選ぶと、どのような世界が広がるのかをよく考えて、選びましょう。

外国語履修ガイド

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英語

英語について

話者数 (第2言語含む)約15億人
話されている国 イギリス、アメリカ、オーストラリア、カナダなど

将来性

周知の通り、英語は世界で一番広範囲に使用されている言語です。英語を母語とする人は4億人弱ですが、英語を公用語とする人、国際語として使用する人を含めば、世界人口の4分の1の人が英語を使うと言われています。実際、日本人が、アジア圏の人たちとコミュニケーションを取るときも、まずは英語を使用することになるのではないでしょうか。すなわち、英語は「非母語話者同士の伝達手段」という点で、他の外国語とは性格を異にするのです。また、インターネット上の情報の約半分では英語が使われており、世界中で発表される論文の約8割が英語で書かれているという現実からも、これからの情報化社会を生き抜くために必須の言語と言えます。

学びに際しての注意

大学での「英語」は、「英語の知識を得るための英語(受験英語)」から脱却し、「国際言語としての英語」という位置づけで学習目的を捉えることが大切です。つまり、読む、書く、聞く、話す、の4技能だけではなく、文化の異なる人々との違いを認め、その違いを尊重しあえるような多文化共生社会に向けて総合的に学習することが求められます。

スペイン語

スペイン語について

話者数 約4億7千万人
話されている国 スペイン、メキシコ、アルゼンチン、ペルー、キューバなど20ヶ国

将来性

現在、スペイン語を話す人口は、英語に次いで多いと言われています。とくにメキシコや中米カリブ諸国からの移民を多く抱えるアメリカ合衆国でも話されており、多くのアメリカ人大学生が学んでいる言語でもあり、アメリカ留学においても役に立つ可能性があります。また、近年、日本企業のスペインやメキシコへの進出が目覚ましいため、海外インターンシップや将来の就職に結びつけることもできます。さらに、スペイン語圏の国々には日本に関心を寄せる人が多く、日本語を教える機会もありますので、日本語教員を目指している人には有益でしょう。海外青年協力隊をはじめ国際ボランティア派遣先も多い言語です。

学びに際しての注意

  1. スペイン語はローマ字読みをするので日本人にとって発音がしやすいと言いますが、英語を学んでいる皆さんは、アルファベットで書かれた単語をローマ字読みしませんよね?例えば、ideaは「イデア」と発音します。英語とスペイン語の発音を混同してしまう可能性がありますので、注意する必要があります。
  2. 動詞の語形変化が複雑なことも特徴です。1つの動詞が時制ごとに主語によって6通りに変化します。継続的に暗記する努力が必要です。
フランス語

フランス語について

話者数 約2億7千万人
話されている国 フランス、ベルギー、スイス、カナダ、アルジェリア、セネガルなど

将来性

現在フランス語は、ヨーロッパやカナダのケベック州はもちろんのこと、アフリカや東南アジアをはじめ、世界各地の国々や地域で公用語として、あるいは広く通用する言語として使用されています。また、国際連合や国際オリンピック委員会をはじめとする国際機関においても公用語となっていますから、国際的な活躍をめざす人にとっては大いに役に立つ可能性のある言語です。そして、日本に進出しているフランス企業や、フランス語が話されている地域で事業を展開している日本企業も少なくないため、海外インターンシップやワーキング・ホリデー、さらには将来の就職に結びつけることもできます。

学びに際しての注意

  1. フランス語の発音とつづり字の関係は英語と違っているため、フランス語の発音は難しいと思われているかもしれませんが、そうではありません。フランス語の発音とつづり字の関係は大部分が規則的で例外は比較的少ないのです。ですから、初歩の段階で限られたルールをきちんと覚えれば、フランス語の発音をマスターするのは決して難しいことではありません。
  2. 動詞の活用が多く、ひとつの動詞が主語によって6通りに変化しますから、最初のうちは繰り返し練習して体で覚えてしまうことが大切です。また、日常よく使われる過去形だけでも3種類ありますので、それぞれのちがいを理解しながら暗記する必要があります。
ドイツ語

ドイツ語について

話者数 約1億3000万人
話されている国 ドイツ、オーストリア、スイスなど

将来性

世界中、どこへ行ってもドイツ人がいる、と言われるほどにドイツ人はいろいろな地域で、またさまざまな分野で活躍しています。英語は最大公約数的な共通語としては重要ですが、皆さんが将来、自分にとって興味あることを追及しようとするとき、ドイツ語を使う可能性はとても高いと言えます。ドイツの研究開発貢献度は世界第3位、書籍発行部数は第6位など、ドイツ語は学問・科学の分野で重要な言語です。ドイツは昔から音楽、文学、技術の分野で世界をリードしてきましたが、現代ではスポーツ、環境、地方自治などの分野で、その先進的な政策が話題にされることが多くなりました。そのため、母語としてではなくドイツ語を話す人口は2億8900万人にも上ります。また、ドイツ人は信頼関係ができあがると、何かと気にかけてくれ、とても頼りになります。この最小公倍数的に重要なドイツ語をマスターすれば、どこへ行ってもあなたの強みとなるでしょう。

学びに際しての注意

  1. 文字と発音は1対1が基本で、Hunger(=hunger)は「フンガー」、Bus(=bus)は「ブス」、Tee(=tea)は「テー」と発音します。文字を組み合わせて特定の音を表すこともあります。sch「シュ」→Schule(school)「シューレ」、ei「アイ」→Eis(ice)「アイス」など。発音の規則を早く覚えてしまうことが大切です。
  2. ドイツ人は互いに目を見て話をします。また相手の言っていることを真剣に聞きます。怖気ずに相手の目を見て言葉を発することが会話上達の第一歩です。
  3. 文法はレンガを積み上げて造る家のようです。土台からしっかり積み上げれば、ビクともしない家が建つでしょう。しかし、土台で手を抜くと何をやってもうまく行きません。コツコツタイプの忍耐力がある人に向いています。
ポルトガル語

ポルトガル語は使用人口が約2億8千万人、世界で第4位の言語と言われています。ポルトガル語はインドヨーロッパ語族のひとつですから文法面では英語の知識がそのまま活かせます。語彙も抽象語になれば見かけは英語と同じということさえあります。発音はボサノヴァで聞こえる優しく快い響きの言葉で難しくありません。発音が上手になると、きっと勉強が楽しくなるでしょう。

皆さんが日本史で学習したとおり16~17世紀の日本人にとってポルトガルから伝わった文物は、当時唯一のヨーロッパ文明の窓口でした。それから500年を経た現在、私たち日本人は今も毎日ポルトガル人が残していったボタン、コップ、などいくつもの言葉を使って生活しています。

そのいっぽうでポルトガル語圏は私たちの前に新たな姿を現しています。とりわけ日本各地に在住する日系ブラジル人の存在が近年大きなインパクトを与えています。おなじみのサンバ、ボサノヴァなどの音楽をはじめ、力溢れる視覚芸術、生命力に満ち溢れ色彩豊かな文芸、地中海からアフリカに至る世界の珍味を集めた食文化、そこには私たち日本人にはないラテン世界の豊かな人生の一端を垣間見ることができます。

ヨーロッパの玄関口ポルトガルは、今後期待される資源大国、巨大な農・漁業国であるポルトガル語圏アフリカ諸国への重要な中継地点です。ポルトガル語を通じてヨーロッパ、アフリカ、ラテンアメリカ、さらにアジア(東チモール)へと広大な世界への関わりを持つことができます。ポルトガル語を学び日系企業が多く進出するブラジルへのパスポートを手にしてください。そしてポルトガル語圏の世界へ羽ばたきましょう。皆さんの積極的な参加を期待しています。

中国語

中国語について

話者数 10億人以上
話されている国 中国、台湾、香港、東南アジアの一部

将来性

中国は今日の国際社会において政治的にも経済的にも存在感を増しています。たとえば、習近平国家主席が打ち出している「一帯一路」と呼ばれる現代版シルクロード経済圏構想は世界中の注目を集めていますし、フォーチュン誌(アメリカ)が毎年発表している世界中の会社を対象とした総収益ランキングであるフォーチュン・グローバル500のトップ5のうち三社が中国の企業です(2016年度)。また、身近なところでは多くの企業が中国に進出していますし、日本にはたくさんの中国人旅行客がやってきます。いまや、どの企業も中国といかに向き合っていくかを真剣に考えています。専攻語に加えて、学生時代に中国語の基礎を身につけておくことは、みなさんが就職活動をする際にもプラスになるはずです。

学びに際しての注意

発音はピンインと呼ばれるローマ字表記法によって表されます。このピンインをいかにマスターするかが最大の難関です。先生の指導を受けながら正しい発音を身につけて下さい。また、中国語は漢字を使うので、目で見るとなんとなく意味がわかってしまう時もあります。それに甘えずに「外国語として」どれだけ真剣に中国語を勉強できるかが上達の鍵になります。積極的に検定試験に挑戦したり、課外学習に取り組んだりする姿勢が大切です。

イタリア語

イタリア語について

話者数 約6100万人
話されている国 イタリア共和国、ヴァチカン市国、サンマリノ共和国など

将来性

イタリア語を話す人口は6100万人と、けして多くはありませんが、イタリアを訪れる観光客は、毎年5000万人を超え、その人口に迫りそうな勢いです。その理由は何といっても、世界最多のユネスコ世界遺産(58)、パスタやピッツァやエスプレッソコーヒー、ジェラートといったおいしい料理、そして、グッチにプラダにアルマーニといった、世界最先端のファッション、フェラーリやマセラーティなどの自動車、セリエAに代表されるサッカー等々、数え上げればきりがない文化的な力によります。経済的にもユーロ圏内3位の規模で、とりわけ食材やワインの輸入やファッションブランドの日本支社などに就職している先輩たちもいます。

学びに際しての注意

  1. イタリア語はローマ字読みをするので、日本人にとっては発音が簡単です。文法と簡単なリスニングのトレーニングをすれば、会話の聴き取りも出来るようになるし、現地で通じるようなイタリア語で発音することも夢ではありません。
  2. ところが文法の方は、名詞に性(男性名詞と女性名詞)があったり、動詞の活用(単純型だけでも8パターン)があったりと、英語よりもはるかに複雑です。しかも不規則型が多いので、一つ一つ覚えていかなければいけません。
  3. イタリア人は、イタリア語を話す外国人に慣れていないので、簡単なイタリア語ができれば歓迎してくれます。まずは簡単なフレーズを覚えて、とにかく大きな声で使ってみましょう。
アラビア語

アラビア語について

話者数 約2億5千万人
話されている国 サウジアラビア、クウェート、イラク、エジプト、アルジェリアなど

アラビア語を学ぶと

アラビア語は国連の公用語であり、西アジアから北アフリカを中心とした広い地域で、20を超える国々の公用語として使われています。これほど広い地域で通用する言語はそれほど多くありません。また、イスラームの聖典コーランはアラビア語で書かれていますから、少しでもアラビア語を知っていると、16億人と言われる世界中のイスラーム教徒と親しくなることもできます。交友関係やビジネスチャンスも広がるでしょう。

学びに際して

アラビア語やアラブ世界のことは、日本ではまだまだ知られていません。また、戦争やテロの影響でアラブ・イスラーム世界は怖いところだとの印象が強いのは残念なことです。しかし、アラブ世界は非常に古い起源の文明を持っていましたから、ヨーロッパ諸語にはアラビア語からの借用語がたくさんあります。例えば、アルカリ、アルコール、シャーベット、キャンデー、ソファーなど日本語に取り入れられている語もあります。日本ではあまり学ぶ場のないアラビア語ですが、この機会にアラビア語とアラブ世界についての理解を深めてみましょう。

オランダ語

オランダ語について

オランダ語は、主にオランダやベルギーのフランデレン地域などで使用されている言語です。この地域は、ネーデルラントという一続きの地域として長く歴史や文化を共有した経緯があり、現在もスリナムを含め協定を結んで言語政策を共有しています。

将来性

オランダとベルギーは、地理的にヨーロッパの中心にあたる交通・物流の要衝であり、ゲルマン系文化とラテン文化の接点でもあります。その国際的かつ中立的な性格から、オランダのハーグには国際司法裁判所や国際刑事裁判所などが置かれ、ベルギーの首都ブリュッセルには、EUやNATOといった重要な国際機関の本部が置かれています。また、多国籍企業が活躍し、日本企業も多数進出しています。
歴史をさかのぼってみると、日本とオランダとは400年以上の交流の歴史があります。江戸時代には、200年以上にわたって、日本が交流する唯一の西洋国となり、オランダ語を介して西洋の学問や文化を研究する「蘭学」が発達しました。
現在日本でオランダ語を学べる機関はあまり多くありません。オランダ語を古都京都で学べるということは、本校で学ぶメリットのひとつでしょう。国際色豊かなネーデルラントの文化およびヨーロッパのさまざまな側面を理解するためにも、オランダ語を学ぶいい機会です。

学びに際しての注意

英語やドイツ語に近いところがあり、比較的取り組みやすい言語だと思います。

コリア語

コリア語について

話者数 約7,500万人
話されている国 大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国など

将来性

近年、韓国の映画やドラマを見たりK-popを聞いたりする機会も増え、コリア語の学習環境は以前よりはるかによくなりました。しかも地理的に近いので簡単に旅行できます。韓国で本場の韓国料理を食べたい、買い物やエステをしてみたいという方にもコリア語の学習は大いに役立ちます。コリア語の語順は日本語とほとんど同じなので、英語のように動詞をどこにつければいいのかなどと悩む必要はありません。単語も漢字から来ているものが多く、日本語と全く同じ発音の言葉(例:無理—ムリ、詐欺—サギ、揶揄—ヤユ)や似た言葉(例:感謝—カムサ、無料—ムリョ、到着—トチャク、余裕—ヨユ)なども珍しくありません。おそらく日本人が最も簡単に学べる外国語がコリア語だと言えるでしょう。また、韓国は世界中に留学生を送りだしている国です。日本にいる留学生数は国別で第2位、中国にいる留学生の約半数が韓国、さらに、アメリカにいる留学生数の第3位が韓国なのです。もしかしたら、皆さんが将来海外留学した時に同じクラスで韓国人と学ぶ機会があるかもしれません。(もちろん本学にも韓国人留学生が学んでいます)そうした意味でも、おすすめの外国語がコリア語です。

学習上の注意

コリア語の文字は「ハングル」と言い、ローマ字のように母音と子音の組み合わせで形成されます。ハングルには母音が21字、子音が19字ありますが、それぞれの形にそれぞれの音が割り当てられているので、これら40字は形と音をしっかり覚えなくてはなりません。また、日本語にない音や発音法があり、最初は少し難しく感じる人がいるかもしれませんが、練習を繰り返しコリア語の音に慣れてくると、誰でも正確に発音できるようになります。

※本学では韓国語、朝鮮語、ハングル語などの名称を統一し「コリア語」と呼んでいます。

ロシア語

ロシア語について

話者数 約2億8千万人

将来性

ロシア語は日本にもっとも近い隣国のロシア連邦の言語です。現在、ロシア極東、サハリンなどで、経済関係を発展させて、両国関係を拡大させ日ロの諸問題を解決させようとする動きが活発です。日ロ両国政府は人的交流を拡大させようとしており、日ロの大学間交流も拡大させる方針です。ロシア語を使う機会が増えているのです。
ロシアは世界で最も広い国で、首都のモスクワはロシアの西に位置しており、人口1150万人のヨーロッパ最大の都市です。第二の都市サンクトペテルブルグは、ロシア帝国の首都であった歴史をもち、皇帝の宮殿やキリスト教のロシア正教の聖堂が多く残る歴史、文化都市です。日本では19世紀の作家トルストイなどの文学、チャイコフスキーなどの音楽やロシアバレエ、美術などに人気があります。ロシアの歴史、文化への興味は今後も続いていくと思われます。
ロシア語はキリスト教の受け入れと関係して、ギリシャ語に影響されたキリル文字を使っています。インド・ヨーロッパ語族に入り、ウクライナ語、ベラルーシ語とは同じ文字で非常に似ています。また、旧ソ連地域ではロシア語が使われていましたので、2億人以上の人がロシア語を使っており、国連の公用語になっています。

学びに際しての注意

なじみのないロシア語の文字ですが、文字の発音を覚えれば、ローマ字のように簡単に読むことが出来ます。音読練習を多く取り入れるので、積極的にまず、授業で練習してほしいです。文法も名詞の変化、動詞の変化など一通り教えますが、音読練習で、読む聞くを重視して勉強します。

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