建学の精神Mission
PAX MUNDI PER LINGUAS
-言語を通して世界の平和を-
本学が京都外国語学校として創立された1947年(昭和22年)5月、終戦後間もないこの当時に何よりも求められたものは世界の平和であり、その基盤としての国際的理解でした。そして、この国際的理解を図るための外国語をマスターし、その文化・経済・社会に熟知した人材の育成は急務でした。
しかし、我々日本人が外国語を身につけることは、日本語の独特な構造が一種の妨げとなり、更には我が国特有の歴史に由来する伝統と習慣とがいよいよ外国語の修得を容易でないものにしています。つまり、島国に住む我々が一つの外国語をマスターするには、国境を接する国と国との間における外国語修得とは比較にならない困難さを伴うわけで、これに必要なものは、才能にもまして強固な意志と不断の努力であると言えます。
本学の建学の精神である“PAX MUNDI PER LINGUAS”(言語を通して世界の平和を)とは、世界平和達成への創立者の強い願いが込められており、創立以来、「不撓不屈」を教育・研究の基本精神としているのは、外国語を専攻する者にとって不断の努力が何よりも重要だからです。
ステイトメントStatement
世界は異なる言語と文化であふれている。
わたしたちにとって「異なる」は可能性である。
ひとりひとりが異なる能力を認め、協力しあうとき人類は新しい未来を拓くことができる。
多くの異なる人々とつながることは、世界の可能性を広げることだ。わたしたちは歴史ある京都の地から、
まだ見ぬ世界に飛び込んで可能性の一歩を踏み出し、人と人をつないでいく。
そうしたつながりの輪が、どんな困難をも乗り越え、
平和を導く力になる。
それこそが、わたしたちがつくりたい世界だ。