学長室ブログ - オフィシャルブログ 京都外国語大学・京都外国語短期大学 - /blog/department/president/ Fri, 27 Sep 2024 10:00:00 +0900 京都外国語大学 大﨑洋氏(大阪・関西万博共同座長)と小野隆啓学長が対談 /blog/department/president/detail/2437 この度、「学長ブログ」を開設いたしました。小野隆啓学長にかかわるイベントや寄稿など、さまざまなトピックを配信していきますので、ぜひチェックしてくださいね。<br /> <br /> 第1弾は、大阪・関西万博共同座長の大﨑洋氏との対談記事です。<br /> <br /> ------------------------------------------------------------------<br /> 先日開催されたキャリア・就職支援プログラム「世の中を知る講座」に先立ち、大阪・関西万博共同座長の大﨑洋氏と本学の小野隆啓学長が対談。本学客員教授である谷俵太先生が聞き手となり、教育と芸能という異なる分野で長年活躍してきた二人が、大阪・関西万博への期待やこれからの教育の在り方などについて語り合いました。<br /> <br /> 大﨑氏は、大阪・関西万博について、日本が社会課題先進国として世界に発信する機会だと位置づけます。高齢化や自然災害など、日本が直面する課題を世界に示し、ともに解決策を探ることの重要性を強調しました。<br /> <br /> 「1970年の大阪万博では、岡本太郎さんの太陽の塔がレガシーとして残りました。2025年の大阪・関西万博では、日本が直面している社会課題を発表し、世界中の英知を集めて一つひとつ解決してレガシーにしてければと考えています」(大﨑氏)<br /> <br /> また、教育の在り方に関して大﨑氏は、学生の自主性を重視する姿勢の必要性を説きました。「黙って勉強せえ」「話を聞け」と一方的に学びを強いるのではなく、学生の希望や目標を聞き、「わかった、やってみよう」と歩幅を合わせることが大切だと述べます。<br /> <br /> 「今の時代、ドラマは早回しで観るのが当たり前。2倍速、3倍速でも遅いくらいだそう。制作する人間からしてみれば『何してるんだ!』という気持ちになるのもわかります。でも、『ドラマを早回しで観るな』と言うのは簡単。そこで彼らのやり方を否定せず、合わせてみると見えてくるものがあるんですね。それが時代の空気を吸うということです」(大﨑氏)<br /> <br /> その意見に小野学長も同意。京都外国語大学が掲げるブランディングビジョン「『異なる』を愛せる世界を作る」を例に出して頷きます。<br /> <br /> 「大﨑さんが今おっしゃったように、世代間でエンタテインメントの感じ方も変わりつつあります。それを単に排除するのではなく、愛して共有し、共感できるようにする必要があると思います。大﨑さんの話を聞いて、非常に納得しました」(小野学長)<br /> <br /> 教育論について意見を交換するなかで、京都という立地を活かし、外国語学習と日本文化体験を組み合わせた独自の教育プログラムの可能性にも話が及びました。両者は、教育における「混ざること」の重要性で意見を一致させます。<br /> <br /> 「世の中には予測できないことがたくさんあります。学校で習った1+1=2が通用しないときもある。これに対応するためには、実感の伴った“生きた学び”が必要です。京都であれば、『学びと着物』や『学びと鴨川』など、いろんな組み合わせで学べることがあると思います。もしかしたら『学びとイノシシ』なんて突飛な発想も面白いかもしれません」(大﨑氏)<br /> <br /> それに対して小野学長は、学生自らが地域社会の課題を発見して調査・研究を試みる「インディペンデントスタディーズ」について言及。大学のキャンパスを出て、自らの関心のもとに場を開いていくことの大切さについて説きます。<br /> <br /> 「京都外国語大学では、楽しいの『楽』と学びの『学』、この二つの『ガク』をもって自ら歩みを進めることができる人を育てることを信条としています。京都にある唯一の外国語大学として、さまざまな場を提供できるようにしたいですね」(小野学長)<br /> <br /> 対談の後半では、学生一人ひとりに対して丁寧に向き合うことの大切さが語られました。大﨑氏は自身の著書を出版した際の経験を例に挙げ、一冊の本を作り上げる過程と同様に、学生を大切に育てる姿勢の重要性を説きます。<br /> <br /> 「2023年に『居場所。』という本を作ったのですが、たった1冊の本を売るのにここまでやるんだというのがわかったんです。2年半くらいかけて丁寧に執筆しただけでなく、プロモーションビデオを作ったり、電車のドアに広告を貼ったり、書店に何度も営業に通ったり。これって僕に置き換えたら芸人さんですし、学校に置き換えたら生徒さんですよね。一人ひとりとどれだけ向き合って、どれだけ手間暇かけて送り出せるか、いろいろできることがあると思います」(大﨑氏)<br /> <br /> 吉本興業の社長や会長を歴任し、数々の芸人を送り出してきた大﨑氏ですが、あらためると学んだことのほうが多いと振り返り、教えることと学ぶことは表裏一体であると述べます。<br /> <br /> 「昔の言葉に『老いては子に従え』というものがありますが、老いては子供から学ぶことも大切です。教えることは自分が学ぶことでもあります。『ダウンタウンの育ての親・大﨑』なんて言ってもらえたりしますが、僕のほうこそ育ててもらったと思います」(大﨑氏)<br /> <br /> 大阪・関西万博の社会的意義、時代に即した教育の在り方、京都外国語大学の独自性など、示唆に富む議論が次々に展開された二人の対談。エンタテイメント業界の経験と教育界の知見が組み合わさることで、より柔軟で創造的な学びの場を作り出す可能性が示されたのではないでしょうか。<br /> ------------------------------------------------------------------<br /> <br /> 次回は、小野学長の寄稿を予定しております。更新をお楽しみに! Fri, 27 Sep 2024 10:00:00 +0900