菅英輝
『冷戦期アメリカのアジア政策
―「自由主義的国際秩序」の変容と「日米協力」』
晃洋書房(2019年3月)
(ISBN: 978-4771031517)。
目次


序章 「自由主義的・資本主義的秩序」
1 戦後アメリカの国際秩序形成の特徴
2 本書の構成と各章の概要

第T部 「非公式帝国」アメリカの秩序形成と脱植民地化過程

第1章 アジア冷戦の開始と展開―1945年-1970年代
はじめに
1 アメリカの戦後秩序構想とその制度化
2 東アジアにおける冷戦の開始とヤルタ秩序の再編
3 朝鮮戦争とアメリカの対中「封じ込め」政策の始動
4 アジアにおける脱植民地化運動とアメリカの対応
5 バンドン会議と独自の国際秩序の模索
6 激化する中ソ対立と冷戦秩序の変容
7 ブレトン・ウッズ体制の崩壊とアジアの台頭
8 新国際経済秩序(NIEO)の挫折と新自由主義的潮流の優位性

第2章 脱植民地化運動と「非公式帝国」アメリカの対応
はじめに
1 アメリカの「反植民地主義」と「自由主義帝国」の論理
2 マラヤの脱植民地化過程と「英米協調」
   ―アメリカの「反植民地主義」と冷戦初期における「自由主義帝国」の要請
3 アラブ・ナショナリズムの台頭とスエズ戦争
4 アフリカの脱植民地化過程―安定と秩序の優先
おわりに―「自由主義帝国」とナショナリズム

第3章 1950年代アジアにおける地域協力の模索とコロンボ・プラン
はじめに
1 コロンボ・プランに対するワシントンの初期対応
2 日本加盟問題とオタワ会議
3 ソ連の「経済攻勢」、アメリカの援助政策の再検討、コロンボ・プラン
4 アジア経済開発大統領基金とシムラ会議
5 コロンボ・プランシアトル会議
おわりに
第U部 冷戦の変容と「日米協力」の展開

第4章 ベトナム戦争と日米安保体制
はじめに
1 ベトナム戦争の拡大と地域主義の台頭
2 アジア諸国の対応
3 ベトナム戦争のなかの日米安保
4 日米安全保障観の相克と池田勇人政権
5 佐藤栄作政権下のベトナム戦争と中国への対応
おわりに

第5章 アメリカの対韓援助政策と朴正煕政権の対応、1960年-1970年代初頭
はじめに
1 5・16軍事クーデターと民政移管問題
2 第一次五カ年計画とケネディ政権の対韓援助政策
3 ジョンソン政権のベトナム戦争拡大政策と朴政権の対応
4 日韓国交正常化と「日米協力」
5 ニクソン・ドクトリンの影響と朴政権の「自立化」路線の加速化
おわりに―アメリカのヘゲモニー、冷戦の論理、「三層構造」下の「日米協力」、韓国のイニシアティブ

エピローグ
はじめに―所与としてのアメリカ型民主主義
1 レーガン政権の「民主化支援」とサンディニスタ政権
2 冷戦後の世界と「民主化支援」―ブッシュ・シニア政権とクリントン政権
3 「民主化支援」と対イラク戦争―ブッシュ・ジュニア政権
おわりに―アメリカの「民主化支援」と「エリート民主主義」の促進

終章 「自由主義的国際秩序」―理念と現実

あとがき
参考文献
事項索引
人名索引