グローバル・ガバナンス学会編
大矢根聡・菅英輝・松井康浩責任編集
『グローバル・ガバナンス学T 理論・歴史・規範』
法律文化社(2018年2月)
(ISBN: 978-4-589-03880-7)。
目次

はしがき
略語一覧

序章 グローバル・ガバナンス―国際秩序の「舵取り」の主体と方法(大矢根聡)
1 はじめに
2 「舵取り」の主体と方法?
3 冷戦後の秩序像
4 分析概念としてのグローバル・ガバナンス
5 脱「冷戦後」の分析枠組みへ
6 おわりに

第1部 理論―グローバル・ガバナンス論の再検討

第1章 グローバル・ガバナンス論再考―国際制度論の視点から(古城佳子)
1 はじめに
2 リベラリズムの系譜としての国際レジーム論と国際制度論
3 グローバル・ガバナンス論の台頭
4 国際経済におけるグローバル・ガバナンス
5 おわりに

第2章 国際秩序と権力(初瀬龍平)
1 はじめに
2 国際秩序と支配―基礎的考察
3 国際秩序と権力@−歴史的考察
4 国際秩序と権力A−機能的考察
5 「国際秩序と権力」を超えて
6 日本をめぐる国際秩序
7 おわりに

第3章 グローバル・ガバナンスと民主主義―方法論的国家主義を超えて(田村哲樹)
1 はじめに
2 複数のグローバル民主主義論と方法論的国家主義
3 方法論的国家主義の残存―コスモポリタン民主主義論の場合
4 ポスト方法論的国家主義へ―グローバル市民社会論の再検討
5 ポスト方法論的国家主義的な制度構想
6 おわりに

第4章 グローバル・ガバナンスとしてのサミット―政策調整「慣行」の視角から(大矢根聡)
1 はじめに
2 グローバル・ガバナンスとしてのサミット
3 大国間協調とソフトな制度的枠組みの間
4 サミットにおける政策調整とその慣行化
5 冷戦後のグローバル化推進・修正と政策調整慣行の断片化
6 G20サミットにおける政策調整慣行の移植
7 おわりに

第2部 歴史―戦後国際関係史への視座

第5章 覇権システムとしての冷戦とグローバル・ガバナンスの変容(菅英輝)
1 はじめに
2 第二次世界大戦後の新たな国際秩序形成の動き
       ―冷戦統合による米ソ中心のガバナンスの構築
3 米ソ共同管理体制形成の動きと両陣営内からの異議申し立て
       ―顕在化する米ソ覇権システムの矛盾
4 第三世界における脱植民地化運動の挑戦
       ―冷戦ガバナンスの変容と植民地支配の終焉
5 ブレトンウッズ体制の崩壊とソ連型経済システムの行き詰まり
       ―冷戦統合の限界
6 「社会的デタント」と冷戦ガバナンスの終焉
7 おわりに

第6章 イギリス帝国からのコモンウェルスへの移行と戦後国際秩序(山口育人)
1 はじめに
2 「帝国世界の解体」の時代とコモンウェルス再編
3 ブレトンウッズ体制とコモンウェルス
4 インド洋安全保障問題とコモンウェルス
5 戦後グローバル・ガバナンスの転換とコモンウェルス
6 おわりに

第7章 「開発」規範のグローバルな普及とリージョナル・アプローチ
   ―アジア開発銀行(ADB)創設を事例にして(鄭敬娥)
1 はじめに
2 「開発」規範の生成と歴史的展開
3 南北問題の出現と開発規範の普及
4 ADB規範の形成
5 「アジア的方法」(Asian Way)の模索
6 おわりに

第8章 戦争とグローバル・ガバナンス―戦争違法化は平和への進歩か?(三牧聖子)
1 はじめに
2 戦争違法化は平和への進歩か?
3 「不戦条約の核心」としての第2条
4 おわりに

第3部 規範―規範創出・転換をめぐる外交

第9章 貿易自由化ガバナンスにおける多角主義と地域主義
   ―マルチエージェント・シミュレーションによる行動規範の分析(鈴木一敏)
1 はじめに
2 貿易自由化におけるガバナンスの変容
3 先行研究と問題提起
4 譲許交換モデルの構成
5 シミュレーションによる検証
6 おわりに

第10章 ウクライナ危機とブダペスト覚書
   ―国際規範からの逸脱をめぐる国際社会の対応(東野篤子)
1 はじめに
2 グローバル・ガバナンス研究と国際規範
3 ウクライナ危機とグローバル・ガバナンス
4 クリミア危機とブダペスト覚書をめぐる各国の「規範」
5 おわりに

第11章 国連海洋法条約と日本外交―問われる海洋国家像(都留康子)
1 はじめに
2 第1次・第2次国連海洋法会議と日本の後悔?
3 第3次国連海洋法会議と日本
4 日本の描く海洋国家像
5 おわりに

第12章 日本による人間の安全保障概念の普及―国連における多国間外交(栗栖薫子)
1 はじめに
2 冷戦後の日本外交におけるグローバル・ガバナンスへの関与と
   その漸進的変化
3 政策決定者による国力認識と対外政策
4 日本の多国間外交の特徴
5 人間の安全保障
   ―グローバルな理念の提示と「知的リーダーシップ」の追求
6 国連総会における概念の普及をめぐって―外務省の役割
7 おわりに