| 今夏、本学との提携校であるブルゴーニュ大学で開催された、「国際夏期フランス語講座」に |
| 特別奨学生として派遣しました、フランス語学科2年次生、武田百世さんの体験記を紹介します。 |
| ブルゴーニュ大学夏期講座に参加して |
| この夏、奨学生としてフランスのブルゴーニュ大学へ約一か月間、フランス語を学びに行きました。着いてすぐにブルゴーニュ大学の留学生向けの語学コース、CIEFの中でクラス分けされ、10人ほどの少人数で授業が行われました。クラスの中には、日本人以外にブラジル人、ドイツ人、韓国人、中国人、ナイジェリア人、アメリカ人、ロシア人など様々な国籍の人々が学びに来ており、年齢層も幅広かったです。授業はもちろんフランス語で、文法、リスニング、コミュニケーションを鍛えるための授業の組み方がされていました。全ての授業で積極的な発言が求められているのにもかかわらず、始めは他の国から来た生徒たちに圧倒されて、なかなか自分から発言することが難しく、またフランス語で質問されていることが理解できずに慣れるのにとても苦労しました。しかし、フランス人の先生に「自分の力を伸ばすためには、もっと発言しなさい」と言われ、その日から間違えても気にせずに積極的に発言するようになりました。分からないことがあってもフランス語で先生か隣の席の生徒に聞いて、その日のうちに分かるように心がけることで、自然とフランス語に慣れていくのが自分でも分かりました。他の国からフランス語を学びに来た生徒たちは、もともと専攻している学問が法学や経済学、芸術、数学であったりするのにもかかわらず、フランス語が自分よりも話せる人がたくさんいて、ショックを受けたのと同時に自分はこのままじゃいけないと強く思いました。この夏期講座に参加してリスニングとフランス語でのコミュニケーション力、そして積極性が行く前よりも鍛えられました。文法の授業では、京都外国語大学で1年生のうちに文法を一通り学んでいたので、この授業の内容は理解しやすかったです。 私たちは一か月の間、寮で生活を送りました。何もかも自分でしなければならないので、もちろん大変なことはありましたが、みんなで協力して自炊をしたり、寮に設置されているテニスコートで留学生たちとテニスをしたり、ラウンジで一緒に授業の宿題をしたり、中庭で雑談したりなどして、様々な国の人たちと仲良くなれました。他の国の留学生に折り紙を折って渡すととても喜んでくれて、折り方も教えてと 言われたので、みんなでいろんな折り紙を使って楽しんだりもしました。また、逆に留学生からその国の文化や遊びかたも教えてもらったりして、今まで知らなかったことをたくさん吸収して視野を広げることができたと思います。例えばパレスチナの留学生からは、今までニュースでしか見たことがなかった、パレスチナ情勢について直接話を聞くことができました。その人は銃で撃たれそうになったことがあるよと言っており、遠い国で起こっている現実が自分のことのように感じました。このように、全く異なる言語や文化、考え方を持つ人たちと一緒に生活したことは、今後自分が生きていく中で大切な経験となったと思います。週末はディジョンの街やボーヌへ友達と出かけ、美術館巡りをしたり、街歩きをしたりしました。マルシェ(市場)には新鮮で色とりどりの野菜や果物が並べられ、チーズや肉、花も売らており、人と人との挨拶や会話が聞こえてくるのがとても人間らしい生活だなと感じたのを覚えています。お店でも、入って必ず挨拶しあう習慣が日本にはないので始めは戸惑ったのですが、すぐに自分から自然と挨拶ができるようになっていました。フランスの生活に一か月だけでも触れることで、今まで授業の中でしか想像できなかったことが、実際に自分の目で見て確かめることができました。 また、別の週末にはCIEFの課外活動にも参加しました。私が申し込んだ遠足はアルプス地方に行くもので、CIEFの先生が引率とガイドをしてくださるので安心して参加することができました。シャモニーという街からトロッコ列車に乗って、アルプスの山や上からの景色を見たり、ジュネーヴに行って少し観光したりと、なかなか自分ひとりだけだと体験できないようなことを、この課外活動ですることができたので本当に良かったです。また、そこで出会った人や経験したことは一生の宝物です。 このようにあっという間ですが、とても濃い一か月を過ごすことができました。この夏期講座に行って、いいことばかりではなく、挫折や悔しさも味わいました。私はこの夏にやっとスタートラインに立てたと思っています。ここで経験したことや感じたこと、人との出会いを忘れずに、帰国後も自分の目標に向かって一生懸命に頑張りたいと思います。
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