Summer Session 2009 講義概要



大成功は、皆さんのおかげです!どうもありがとう!!!
そして、これからもどうぞよろしく!!

一日目午後:
『バットマン学と言語研究の深い関係:「月夜の下で悪魔とダンスしたことあるかい?」』
 藤本幸治先生
 Have you ever danced with the devil under the pale moon light? ― この意味を君は理解す
ることができるだろうか。この英文の意味を真に解するために必要な条件を「言語学」の要素
を紹介し、導入することで、ことばの発生と運用のメカニズムとそれを知ることの面白さをお伝
えしたいと思っています。

「穴構文等について」倉田誠先生
日本語でも穴を掘るという表現を使うことがありますが、よく考えると「穴を掘る」という言い方
はおかしいですね。この日本語にほぼパラレルな関係で、英語でもdig a holeという表現が使わ
れます。ただし、英語の場合は日本語よりもはるかに生産的な形で用いることができます。こ
のような穴構文や関連構文について考え、映画での使用状況を観察したいと思います。

二日目午前:
『場所格交代への招待―動詞pourを中心に―』 吉川裕介先生
英語には、場所を表す前置詞句が目的語位置に現れる現象があり、これを場所格交代と呼び
ます。しかし、どの動詞でも場所格交代を許すのかというと、そうではありません。本発表で
は、場所格交代を許さない動詞pourを中心に、動詞の意味を注意深く観察することによって、
場所格交代の認可条件を探りたいと思います。

『話法の不思議発見』 赤野一郎先生
直接話法から間接話法へ,あるいはその逆の言い換えは機械的なものではありません.それ
どころ直接話法から間接話法への言い換えは無数にありますし,間接話法から直接話法への
言い換えは厳密には不可能です.また直接話法と間接話法の間にはいくつかのバリエーショ
ンがあります.さらに英語の小説を読む時,話法の知識なくしては読めません.本講義では話
法について今まであまり意識されていなかったことについてお話しします.

二日目午後:
『「繰上げ構文」再び』 三村仁彦先生
発表要旨:本発表では、動詞strikeを含む(1)のような構文を取り上げ、その統語的特性につ
いて議論する。具体的には、様々な統語テストを通して、当該構文が(2)に挙げる「繰り上げ構
文(raising construction)」の一種で 
あることを明らかにする。
(1) He doesn't strike me as beign noble.(映画『マイ・ラブリー・フィアンセ』より)
(2) He seems to be sick.

『if構文と疑問文』 小野隆啓先生
 ifと言えば、仮定法の条件節を導く従属接続詞と間接疑問文を導く従属接続詞の2
種類がある。この両者のifが、そのままの意味を保持しながら別の構文で表現される
ことがある。その構文とは英語の単純疑問文形成時に現れる主語助動詞倒置(Subject
Auxiliary Inversion: SAI)である。ifで導かれる節は疑問文と同一のものであるこ
とを考察し、日本語の最近の特徴的な表現形式も同一種のものである可能性を示唆し
たい。

『続・進行相探求』 藤枝善之先生
 "I wonder . . ."より"I'm wondering . . ."の方が控えめな印象を受けるのはなぜ? "He said 
that . . ."より"He was saying that . . ."の方がthat節の内容が曖昧な 
感じがするのはどうして? 何か脅迫めいたことを言われて"Are you threatening?"と問うとき
の進行形はどんな用法? 進行相の様々な用法とその奥にあるコンセプトをさらに深く探求し
ます。

二日目夜:蔵藤健雄先生


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