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Seton, Ernest Thompson(アーネスト・トンプソン・シートン)1860-1946
 博物学者・作家・画家。イギリスに生まれ移住してカナダで育った。動物の生態について研究し、『シートン動物記』と総称される動物物語を発表して有名になった。その後、アメリカで北米インディアンの研究も行っている。
 
Carr, Emily(エミリー・カー)1871-1945
 西海岸のビクトリア出身の画家、作家。ロンドンやパリに留学して絵を学び、帰国して北西アメリカの先住民の絵を描くようになった。さらに先住民との交流の記録を『カナダ先住民物語』(1941)として発表し、作家としても有名になった。
 
Montgomery, Lucy Maud(ルーシー・モード・モンゴメリー)1874-1942
 プリンス・エドワード島出身の小説家。最初の小説『赤毛のアン』(1908)で認められ、その後多くの続編を発表した。作品には生涯を通じて持ち続けた青春と情熱を著し、時には風刺を利かした筆致の冴えを見せることで、今なお世界のファンを喜ばせている。

 データベース「世界に広がる赤毛のアン」

 
Hemon, Louis(ルイ・エモン)1880-1913
 フランスのブレストに生まれ、イギリスを経てカナダに渡った。農業労働者のあいまにカナダの習慣などを研究していたが、事故のため32歳で死亡。死後10年近くたって生前に書き上げていた『白き処女地』(1921)が刊行され、作家としての名声を得た。
 
Roy, Gabrielle(ガブリエル・ロワ)1909-1983
 マニトバ州で生まれ、教師を経てヨーロッパに留学する。帰国後ケベック州のモントリオールで『かりそめの幸福』(1945)発表し、社会派の作家として生涯に10編を超える小説を残した。エッセイや子供向けの作品もある。カナダ総督文学賞などを受賞。
 
Hailey, Arthur(アーサー・ヘイリー)1920-2004
 イギリスに生まれ。カナダに帰化し、製造業や販売業を経て小説を発表する。現代生活に不可欠な場所での災害をテーマにした作品が多く、『ホテル』(1965)、『大空港』(1968)、『自動車』(1971)などはベストセラーとして映画化され、わが国でも有名になった。
 
Mowat, Farley(ファーレイ・モワット)1921-2014
 オンタリオ州出身の作家。少年時代に中部のサスカチュアン州のサスカトーンで過ごした体験を『ぼくとくらしたフクロウたち』(1961)などに著した。わが国でも幾つかの作品が紹介され少年・少女の夢を膨らませている。
 
Laurence, Margaret(マガレット・ローレンス)1926-1987
 マニトバ州に生まれ、高校時代から小説を書いた。イギリスやアフリカでの体験をもとに作品を多く発表し、『神の戯れ』(1966)でカナダ総督文学賞を得た。エッセイやドラマなども手がけ、カナダ文学の水準を高めた一人と言われている。
 
Findley, Timothy(ティモシー・フィンドリー)1930-
 トロントで生まれ、高校中退後、俳優としてシェイクスピアの作品などを演じた。その後、作家の道に進み、1977年の『戦争』で認められた。戯曲も書き、劇作家としても活躍している。
 
Munro, Alice(アリス・マンロー)1931-
 カナダのオンタリオ州ウィンガム出身。大学では英文学を専攻し、執筆活動を開始して最初の短編集 Dance of the happy shades はカナダの総督文学賞を受賞するなどカナダ人作家としての地位を確立させ、国外にその名を知らしめる契機となった。その後もカナダの小さな町を舞台に描いた作品を次々と発表し、2013年ノーベル文学賞受賞など多くの賞を受賞している。
 
Ryga, George(ジョージ・リガ)1932-1987
 アルバータ州生まれの放送作家、小説家。独学で身を興し、『リタ・ジョーのよろこび』(1967)で劇作家の地位を確立した。全体に社会的弱者に焦点をあてた作品が多く、体制の変革を求める姿勢を貫いている。
 
Godbout, Jacques(ジャック・ゴドブー)1933-
 モントリオール出身。モントリオール大学で修士号を取得。詩人として文壇にあがり、『テーブルの上のナイフ』(1965)など社会の動きと密接な関係のある小説を意欲的に発表した。カナダ総督文学賞などを受賞し、ケベック作家協会会長なども務めた。
 
Kogawa, Joy(ジョイ・コガワ)1935-
 日系二世の詩人・小説家。トルドー首相の秘書。オタワ大学の客員詩人として詩の分野で高い地位を確立している。戦争中の日系迫害の事実を描いた『失われた祖国』(1983)で小説家としてデビューし、詩情あふれる表現で多くの賞を受賞している。
 
Pollock, Sharon(シャロン・ポーロック)1936-
 ニューブラウンズウイック州出身の女優、劇作家、演出家。悪を糾弾し社会正義を追求する作品内容から社会派の作家とされ、『血のつながり』や『ドック』でカナダ総督賞を受賞した。
 
Blais, Marie-Claire(マリ=クレール・ブレ)1939-
 ケベックの労働者の子に生まれ、苦労をしてラヴァル大学で学んだ。『ある受難の終り』(1966)で認められ、フランスのメディシス賞を受賞した。彼女の作品に一貫して見られる手法は「小児世界的ファンタジー」と評され、ケベック人社会を見事に描いている。
 
Atwood, Margaret(マーガレット・アトウッド)1939-
 オタワに生まれ、トロント大学で文学を専攻する。その後、ケンブリッジやハーバードの大学院での研究を経て国内の大学で教員となる。詩集『サークル・ゲーム』でカナダ総督文学賞を受賞した。長編や短編小説、エッセイや児童書など創作活動は幅広い。
 
Chislett, Anne(アン・チスレット)1942-
 ニューファウンドランド州出身の劇作家、芸術監督。草の根主義的創作活動を行い、『地にありて静かに』でカナダ総督賞や演劇界の栄誉とされるチャルマーズ賞を受賞した。
 
Ondaatje, Michael(マイケル・オンダーチェ)1943-
 セイロンで生まれ、カナダに移り詩人として出発した。大学で英文学を教える傍ら創作活動に励み、『イギリス人の仕事』(1992)でブッカー賞を受賞した。映画や演劇の仕事もこなしている。
 
Murrell, John(ジョン・マレル)1945-
 アメリカのテキサス州に生まれたがカナダで教育を受け、カルガリーに定住した。教師、俳優、演出家の職歴があり、劇作家として『パレードを待ちながら』(1999)などを書き、翻訳家としても活躍している。
 
Ferguson, Ian(イアン・ファーガソン)1959-
 脚本家、ユーモア作家。ドラマやミュージカルを多く手がけ、舞台、テレビからラジオまで幅広い活動をしている。2004年度にはカナダで最も権威のある文学賞の一つであるスティーブン・リーコック・ユーモア賞を受賞した。
 


人物紹介の参考文献
 各作品が収録された著作の原作者紹介ページ。