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ホセ・エルナンデス (Hernandez, Jose) 1834-1886
 ブエノスアイレス出身の軍人、政治家、ジャーナリスト。牧場主の子に生まれ、後に新聞を創刊して社会的矛盾を追及した。社会的弱者の立場に立って書き上げた『エル・ガウチョ・マルティン・フィエロ』(1872年)は代表作である。
 
レオポルド・ルゴーネス (Lugones, Leopoldo) 1874-1938
 コルドバ地方出身の作家、詩人。多くの言葉を駆使しながら、幅広い視野で作品を書いたが自己矛盾と否定を繰り返し、自殺を遂げた。しかし、彼の作品はアルゼンチンの過去の歴史や現在を経て将来に向けた内容を含んだものが多く、同国の文学の全過程を象徴する人物であると言われている。
 
アルトゥーロ・カンセーラ (Cancela, Auturo) 1892-1957
 今では古典詩とされている『三つのプエルトリコ物語』やピラール・デ・ルサレータとの合作である『運命の神さまはどじなお方』などの作品がある。
 
ホルヘ・ルイス・ボルヘス (Borges, Jorge Luis) 1899-1986
 小説家、詩人、評論家。ブエノスアイレスで生まれ、1914年から21年にかけてスイスやスペインに滞在した。帰国して詩集『ブエノスアイレスの熱狂』(1923年)を発表して以来、多くの作品を残し、アルゼンチンの人々の心を背景に広くラテンアメリカの文学を国際的に高めた。1979年にセルバンテス賞を受賞している。
 
マヌエル・ペイロウ (Peyrou, Manuel) 1902-1974
 ブエノスアイレス州の北部で生まれた。悪漢ものや政府に対する風刺ものを中心とした作品を残した。
 
フェデリコ・ペルツァー (Peltzer, Federicor) 1902-1974
 弁護士と控訴員判事を職業としながら短編小説を残した。
 
シルビーナ・オカンポ (Ocampo, Silvina) 1903-1993
 『イレーネの自伝』(1948年)などで短編作家として有名になり、夢や非現実性を取り上げた作品を多く発表した。音楽や美術はもとより、フランス語や英語にも精通した人物で、『修辞空間』(1945年)などの詩集もある。
 
エンリケ・アンデルソン=インベル (Anderson Imbert, Enrique) 1910-2000
 小説家、評論家。コルドバに生まれ、ブエノスアイレス大学哲文学部を卒業。1934年に長編『目覚め』で市民文学賞を受賞したが、その後は短編を多く書いている。アメリカの大学でラテンアメリカ文学の教鞭をとり、『短編の理論と技法』(1979年)などの評論集もある。
 
マヌエル・ムヒカ=ライネス (Mujica Lainez, Manuel) 1910-1984
 アルゼンチンに弁護士の子として生まれた。少年の頃にイギリスやフランスに留学し、大学は中退して新聞記者となった。特派員として外国滞在が多かったことが、作品を豊かなものにしたといわれている。ブエノスアイレスと海外を舞台にした二系統の作品を書いた。
 
エルネスト・サバト (Sabato, Ernesto) 1911-2011
 ロハスという町でイタリア系の両親のもとに生まれた。物理学者として欧米で研究を進め、帰国後大学で教鞭をとっていたが科学に懐疑をいだいて文学に移った。シュルレアリスムと実存主義的傾向を持つ作風で『トンネル』(1948年)や『英雄たちと墓』(1966年)などを書いた。
 
フリオ・コルタサル (Cortazar, Julio) 1914-1984
 小説家。ベルギーで生まれ、帰国してフランス語の教師をしていたが、1951年にフランスに亡命した。『遊戯の終り』(1956年)をはじめとする幻想的な短編集や、ラテンアメリカの苦悩を描いた『マヌエルの書』(1975年)などの長編を数多く発表した。
 
アドルフォ・ビオイ=カサーレス (Bioy Casares, Adolfo) 1914-1999
 ブエノスアイレスに生まれ、14歳で短編を書いたといわれる。ボルヘスの助言によって、世俗との断絶を保ち孤独の中で反リアリズムの立場からの作品を書き、『モレルの発明』(1940年)や『脱獄計画』(1945年)などの作品を残した。
 
マルコ・デネービ (Denevi, Marco) 1922-1998
 推理小説作家。短文でリズミカルな文体を構成し、多くの比喩を思い切って使って現実味を出すことが彼の作品の特徴とされる。こうした作風の評価については、「スペイン語で書かれた推理小説で、彼を凌ぐものはまだ現れていない」とも言われている。
 
アンドレス・オメロ・アタナシウ (Atanasiu, Andres Homero) 1926-
 ブエノスアイレスに生まれ。教鞭をとりながら、新聞や雑誌に記事を投稿し、また短編を書いていると言う。作風は繊細な抒情性を備えており、洗練された都会派の文学と言われている。
 
マルタ・トラーバ (Traba, Marta) 1930-1983
 大学では美術を学び、ローマやパリに滞在して知識を広げた。その後はコロンビアに移住して大学で美術史を教えた。美術専門誌の創刊をはじめ批評家としても活躍する中で、文学にも力を注ぎ、周囲から期待されたが航空機事故のため死去した。
 
マヌエル・プイグ (Puig, Manuel) 1932-1990
 大学では美術を学び、ローマやパリに滞在して知識を広げた。その後はコロンビアに移住して大学で美術史を教えた。美術専門誌の創刊をはじめ批評家としても活躍する中で、文学にも力を注ぎ、周囲から期待されたが航空機事故のため死去した。
 
アベル・ポッセ (Posse, Abel) 1934?-
 コルドバに生まれる。大学では法学を修め、パリで政治学と文学を学ぶ。卒業後は外交官を務める傍ら小説を書きはじめた。観念性と官能性の結合が彼の作品の特徴といわれ、『海ざりがに』や『虎の口』、『楽園の犬』などの名作を発表している。
 
マリア・エステル・バスケス (Vazquez, Maria Esthe) 1937?-
 ボルヘスはバスケスの作品を「常に澄みきった文体に、たぶん遠いケルトに根を張るメランコリックな想像力を結びつけている」と評している。
 
ルイサ・バレンスエラ (Valenzuela, Luisa) 1938-
 ブエノスアイレス出身の小説家。20歳で文壇にデビューし、政治、言語、女性を念頭に作品を書いていると言う。一時、軍事政権下ではアメリカへ亡命したが、帰国して男女間の関係を扱った小説や短編を書いている。
 
ピラール・デ・ルサレータ (Lusarreta, Pilar de) ?-1967
 アルトゥロ・カンセーラと共に書いた『運命の神さまはどじなお方』があり、風刺的な語調の散文が特徴となっている。


人物紹介の参考文献
 『ラテンアメリカを知る事典』(平凡社、1999年)
 その他、各作品が収録された著作の原作者紹介ページ。

リカルド・グイラルデス(Ricardo Guiraldes)1886-1927
アルフォンシーナ・ストルニ(Alfonsina Storni)1892-1938
フェルナンド・ソレンティーノ(Fernando Sorrentino)1942-
ポルディ・バード(Poldy Bird) 1940-
ルイサ・フトランスキー(Luisa Futoransky)1939-
ファウスト・ブルゴス(Fausto Burgos)1888-1953
エクトル・アドルフォ・ムレーナ(Hector Adolfo Murena)1923-1975
リカルド・E・モリナリ(Ricardo E. Molinari)1898-