A Coppie of a lettre written by father Francis Gabriel
Gouvernour of the Company of Jhesus in Japone

(manuscript, ca 1575-1578)

『ザビエル書簡集』 (英語・写本)

  この写本は冒頭にタイトルとして「日本におけるイエズス会管区長フランシスコ・ザビエル(ここでは英語綴りでフランシス・ガブリエルと表記されている)によって、イエズス会総長に宛てて書かれた書簡の写し。1575 年9 月13 日」と記載されている。
 イエズス会の宣教師たちが日本からヨーロッパへ書き送った書簡は、カトリック教国の至る所で熱心に読まれた。そして、人々の所望に応えるために、多くの町や都市の出版社から数多くの版本や訳本が発行された。この英文訳マニュスクリプトは、明らかに英語への翻訳計画の草稿である。しかし、イギリス国教会によって出版が禁止されていたこともあってか、その計画は実現することはなかった。
 この草稿は280枚の紙からなり、2、3人による手書きのものである。校正は編集者または責任者の1人の手によるものと考えられるが、翻訳は5、6人によっておこなわれたのであろう。1575年から1578年にかけて書写されたもので、ここにはザビエルが発信した17通の書簡が収められている。序文では、これらの書簡はポルトガル語かスペイン語で書かれていたものであるが、印刷された版本はイタリア語を使い、また1 通はフランス語から翻訳されたものであったことが述べられている。
 イギリス国教会成立期にイエズス会の書簡で英語に翻訳されたものは存在しない、と以前から考えられてきたため、このマニュスクリプトは特に興味深いものである。

展示目録 『日本をヨーロッパに紹介した戦国期の宣教師たち』 より


        
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