FLAUBERT,Gustave
"Madame Bovary "
Paris : 1857

フローベール 『ボヴァリー夫人』

  フローベール(1821-1880)は、フランス北西の町ルワンに生まれる。父が同市の市立病院長をしていたので、幼年期から病院内で生活していた。彼はこの環境によって、人生の悲哀とロマンチックな厭世観とを根強く植えつけられた。早熟で10歳のころから小説らしきものを書きはじめ、書くことを天職として生涯を文学にささげた作家である。
  『ボヴァリー夫人』 は、彼の処女作で、4年半の歳月を費やして書かれた。表現の完璧さと崇高さにおいて近代写実主義の礎石と言われている。1856年に「ルヴュー・ド・パリ」誌に掲載され、翌年出版されたが、風俗破壊と宗教冒涜で非難を浴びた。
  本書は1857年パリで出版された初版本である。

展示目録 『日仏文化資料展示会』 より


        
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