――第9回開催記録――

  フォーラム 「絵本で繋がる国際交流」
 
 日 時:平成19(2007)年11月2日(金) 午後2:00〜午後3:30
 
 場 所:本学図書館 第2閲覧室
 
 内 容:3人の学生さんに絵本を利用した海外でのボランティア活動や絵本による語学学習について、彼女たちの活動や経験を基にお話しいただきました。
 
 発表者と発表内容の要約、感想:
  発  表1:「カンボジアのスタディ・ツアーで得たもの」
 渕上 倫加さん(英米語学科3年次生) 瀬戸千翔世さん(イスパニア語学科2年次生)
  私たちは、今学内で「Picture book for Cambodian children」というボランティア・グループで活動しています。昨年の3月にはじめてカンボジア行って、首都プノンペンの職業訓練施設に収容されているストリート・チルドレンや集落の子どもたち、そしてシェムリアップという街の近くにある「地雷博物館」で地雷で被害にあった子どもたちに会って手作りの絵本を渡しました。はじめはおとなしかったのですが、話し始めると元気で人なつこい子どもたちでした。ベトナム戦争の混乱がカンボジア国内に広がり、内戦から後のポルポト政権の極端な社会改革の影響で子どもたちが学校に行けないという厳しい状況などを考え合わせる、私たちが行ったボランティアが子どもたちにとって、とても重要であるということを実感しました。わたしたちは今年の3月に2回目のスタディ・ツアーを計画しています。前回のスタディー・ツアーよりももっと多くの子どもたちに私たちが手作りした本を渡したいです。
 
  発  表2:「絵本で学ぶ日本」
 山本アナ・クリスチーナ・アケミさん(大学院博士後期課程 外国語学研究科異言語・文化専攻)
  私は、10歳のときにブラジルより来日しました。今は本学の大学院後期課程でブラジル文学を研究するかたわら、外国人児童の日本語習得のサポーターの仕事をこの春から始めました。この仕事をするなかで難しいところは2つあります。1つ目は言葉の壁よりも文化の違いです。2つ目は、各子どもの日本語習得状況が千差万別であることです。文化や考え方が違うことによって起こる摩擦は言葉が理解できてもどうしても生じます。そこで私は、絵本を用いて子供たちが日本語習得だけでなく、日本の文化に触れることで、日本での集団行動の中での考え方や調和や団結力が求められることなどが少しでも理解できて、今後の生活がよりスムーズにいくようにと考えています。図書館にはいろんな言語で書かれた絵本がたくさんあります。絵本だけでなく、外国人のための日本語指導のマニュアル本も多数あります。外国語や外国の文化を学ぶ課程でその国の絵本を読むことは、とても重要なのです。皆さん、各言語の絵本を使って語学の教材として自分の勉強に役立てましょう!
 

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