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2014年1月17日

 原爆被爆者の体験証言を世界が共有できるように、日本語と外国語に堪能な人たちを世界中から集めて継続的に翻訳作業を進め、インターネットなどを通じて世界に広めよう――と、京都外大の教員を中心に準備を進めてきた「被爆者証言の世界化ネットワーク」の設立総会が24日、開かれます。被爆者の証言翻訳を目的に、ことばの専門家が国際的なネットワークを組むのは初めての試み。ネットワーク事務局は「大学の教員や翻訳・通訳のプロの方などだけでなく、学生のみなさんも一緒に活動してほしい」と呼びかけています。
原爆投下から来年で70周年。被爆者は高齢化が進み、「核兵器廃絶の実現」を見ることなく、次々に死を迎えています。一方、体験記やビデオなど被爆者の証言記録の大半は、日本語で書かれ語られてきたため、ほかの言語世界には原爆放射線の非人道的な実相がほとんど浸透していないのです。
そこで、外国語の堪能な日本人と日本語が巧みな外国人が、国境や組織を越えてネットワークを組み、地道に翻訳作業を積み上げ「ことばの壁」を乗り越えよう、というのが、このネットワークの狙い。本学の教員数人と、筑波大学、横浜国立大学の教員が昨年春ごろから組織化の準備をしてきました。
発足するのは、「被爆者証言の世界化ネットワーク」。英語表記は「Network of Translators for the Globalization of Testimonies of A-bomb Survivors」で、NET-GTAS(ねっとじーたす)と略称します。
 事務局は京都外国語大学国際言語平和研究所に置きます。
 NET-GTASのメンバーは、原爆・被爆者などの問題に関心を持つ日本国内外の大学教員やプロの翻訳者、NPO関係者など。現在のところ、呼びかけ側も含め約40人が登録の見込みです。海外からの参加予定者は、ドイツ、オーストリア、トルコ、イタリア、韓国、スロベニアなどに広がりつつあります。
当面、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館と提携し、証言ビデオの字幕の多言語翻訳を始めます。
 2014年度は、被爆者5人の証言ビデオの日本語字幕を英語、中国語、韓国朝鮮語、フランス語、ドイツ語に翻訳する予定。成果物は同祈念館の館内での公開のほか、ホームページにアップされ世界に公開されます。15年度以降、ビデオの受注本数も翻訳言語の種類も増やしていく方針です。
大学教員が多く参加することから、事務局では、できるだけ学校で翻訳実践を授業に取り込み、多くの学生が「言語を平和のために使う」経験の場を広げてほしい、と考えています。
NET-GTASは今、会員として翻訳・監訳にあたる教職員や、サポーターとして翻訳に協力をしてくれる学生を募集中です。関心を持つ人は国際言語平和研究所(gengo@kufs.ac.jp)に連絡してください。

(NET-GTAS設立記念イベントが23日から24日にかけて本学で行われます。イベントお知らせはこちら)

公式YouTubeチャンネル
1/23に開催された5大学間テレビ会議「世界へ届け<被爆者の声>」

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「国立広島原爆死没者追悼平和祈念館」の被爆者証言ビデオより
「国立広島原爆死没者追悼平和祈念館」の被爆者証言ビデオより

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