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学生相談室だより

2021/06/15 10:20:00 「サブリミナル効果」と大学に来ることの意義

  • Category学生相談室だより
  • Posted by学生相談室
 みなさんは、「サブリミナル効果」というものをご存知でしょうか。
有名な例としては、映画の途中に、人が気づかないくらいのとても短いコーラの広告を入れておくと、観客はその広告を見たことに気づいていないのに、コーラの売り上げがいつもよりも上がるというような現象のことです。この例のように、私たちが意識化していない多くの情報が、実は私たちの行動に影響を及ぼしているということが、心理学の実験によって明らかにされています。(詳しく知りたい人は、下條信輔著『サブリミナル・マインド』を読んでみてください)

 私たちは普段、例えば映画を見たあとにコーラを買うというように、数多くの選択をしながら生きていますが、自分で決めたように感じているその選択も、実は自分が意識していない情報の影響を受けているというのは、どこか怖い感じもしますね。でも、自分が意識できることだけで人生が成り立っていたら、面白味もなくなってしまうんじゃないかとも思います。私たちは常に五感で大量の情報を受け取っていますが、意識化できるのはそのうちのほんの一部です。しかし、意識化していない部分は全くの無関係ではなく、それらの情報も私たちの経験を作り上げるのに一役買っているのです。

 コロナ禍によって、外に出ることが少なくなり、大学の活動も制限されて、オンライン授業も特殊なことではなくなりました。オンライン授業はとても便利ですが、画面の中だけで完結する授業形式では、サブリミナルな情報の大部分がカットされてしまうとも考えられます。授業の達成目標のためにはむしろその方が効率的なんだろうと思いますが、普段はいちいち意識化していないような一見「無駄」な部分も、実は私たちの人生に影響を及ぼしていると考えると、わざわざ長い時間をかけて大学に行き、いろいろな刺激がある中で授業を受けるのも悪くないのかもしれません。

 また、大学生活の中でいろいろと悩みを持つこともあると思いますが、悩むことも無駄なことでは全くなくて、むしろ今後の自分の人生を豊かにしてくれるものだと思います。でも、悩みを一人で抱え続けるのは大変なことなので、しんどいときは遠慮なく学生相談室に連絡してもらえたらと思います。


2021/06/04 13:30:00 『ペンギン・ハイウェイ』(おすすめの本の紹介)

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  • Posted by学生相談室
三度目の緊急事態宣言が続いていますね。昨年から制限の多い生活を余儀なくされ、毎日窮屈な思いを抱えておられる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、読むとちょっぴり自由な気持ちになれる小説をご紹介したいと思います。

――森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』――

『四畳半神話大系』や『夜は短し歩けよ乙女』など、京大生モノで知られている森見さんですが、この作品の主人公は小学4年生の少年・アオヤマ君です。
ある日、アオヤマ君が住む郊外の住宅街に、突然ペンギンの群れが現れます。ペンギンたちはどこからやって来たのか?同じ時期、森の奥の草原にひっそりと出現した謎の球体は、ペンギンたちと何か関係があるのか?そして、歯科医院のお姉さんが持つ不思議な力の正体とは?
これらの謎を研究し始めたアオヤマ君の、忘れられない夏の物語です。

誰にとっても、子供の頃に体感していた世界は、今よりも謎と不思議に満ちていたのではないかと思います。毎日が小さな冒険で、新しい発見があって、そのたびに世界が広がり、でも広がった先には一抹の寂しさのようなものもあったりして・・・。

そんな子供時代の瑞々しく自由な感覚を呼び起こしてくれる作品です。

ペンギンの描写がとても可愛くて、ペンギン好きな人には特におすすめです。

アニメーションでの映画化もされているので、本を読むのが苦手だという人は、そちらのほうをどうぞ。

映画『ペンギン・ハイウェイ』公式サイト
https://penguin-highway.com/



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