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学生相談室だより

2022/01/05 16:20:00 マスク美人・マスクイケメンについて

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コロナ禍によって、以前よりも非常に多くの人がマスクをするようになりました。おそらくみなさんは、「マスク美人」あるいは「マスクイケメン」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
この現象が起きる要因はいろいろあるとは思いますが、ひとつには、隠されている部分に対して、私たちが無意識に自分の見たいもの、あるいは自分の心の中に強く刻まれているものを見ようとするという心の働きによると考えられます。(なお、これについてちゃんとした実験をしたわけではないので、あくまで仮説です。)

マスクをしていると目から上しか見えませんが、私たちは無意識に鼻から下の部分を補って顔を認識していると考えられるのです。そしてその際に、私たちは整ったもの、あるいは自分の好みのものや記憶にあるものを見やすい傾向があります。

また、見ているものを自分にとって良いように見てしまうということだけではなく、悪い方向に物事を認識してしまうこともあります。みなさんも、大きな不安を抱えているときには、何を見ても悲観的に感じてしまうという経験があるのではないでしょうか。

自分が認識していることが実は客観的なものではなくて、自分の心によって色付けされたものかもしれないと考えてみると、ものの見方が変わって面白いかもしれません。

2021/11/29 15:30:00 “現代版:臨死体験”から見える大切なこと

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  • Posted by学生相談室
私事ですが、怪談が好きです。秋の夜長のお供に、よく聞いています。幽霊は信じていませんが(かといって否定する気もありませんが)、想像してドキドキするのが好きなのです。
 先日、興味深い怪談を聞きました。臨死体験の話です。定番は川か花畑ですが、この語り手が行った先には、川も花畑もありませんでした。代わりにバーコードリーダーのような物を持った人がいて、それを額に当てられ、何かのポイントを測られたというのです。そのポイントによって、死後の処遇が決まるそうです。

 さて皆さん、それは一体何のポイントだと思いますか?

…正解は「どれだけ新しい体験をしたか」だそうです。
ちょっと驚きませんか?大体の人は「善行を積んだ回数」とか「どれだけ社会の役に立ったか」という感じを想像したのではないでしょうか。
 でも確かに、価値観が多様化してきている現代では、昔のように簡単に善悪で線引きをすることは難しいでしょう。それに社会の情勢や規範が突然大きく変わるということも、今回コロナ禍でよく分かったと思います。
その点、体験の数は価値観にも社会にも左右されません。また、結果を問わず色んな体験を積み重ねていくことは、自分の世界を広げることにつながります。自分の世界が広がると、物事を見る視点が多様化し、何かに取り組む際の選択肢を増やすことができます。つまり、体験を増やすことは、人生を豊かにするための大切なカギとなるわけです。おそらくこの話の中で重視されているのは、そうやって体験を増やすことで今世をいかに豊かなものにできたか、ということなのでしょう。
 この話が真実かどうかは置いておいて、なかなか現代的でよくできた話だと思いませんか?ちょっとでも興味を持った人は、1週間に1つずつからでいいので、ぜひ新しい体験を増やしてみて下さい。新しい体験をして失敗するのが怖いという人は、失敗してもダメージの少ないような、どうでもいいことから始めてみましょう。もしそれで得することがなくても、損することはありませんし。話の真偽が分かるのは、寿命が尽きるときのお楽しみ、ということで。

2021/10/22 16:30:00 『ブラックエンジン』と『ホワイトエンジン』

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秋学期が始まってからあっという間に10月も終盤になり、秋らしい季節になりましたね。緊急事態宣言も解除されて、対面授業に課外活動、アルバイトなど生活が再び活発に動き出しました。

生活リズムが変わるとき、ロケットスタートで一気に動き出す人、なかなかエンジンがかからず動き出すまでに時間がかかる人、色々ありますが、みなさんはいかがでしょうか?

人を動かす原動力は、大きく分けると2つあると言われていて、それぞれ『ブラックエンジン』と『ホワイトエンジン』と呼ばれています。

ブラックエンジンは「失敗したくない」「あの子には負けたくない」のような“プレッシャー”や“不安”、“悔しさ”が燃料になります。爆発的なエネルギーをもたらしてくれますが、ずっと使っていると疲れてしまいます。

もう一つのホワイトエンジンは“楽しい”、“気持ちいい”が燃料になります。心地よいので長く続けることができますが、毎日の生活はこれだけでやっていくことはできません(勉強にしろ、アルバイトにしろ、時に我慢や踏ん張りが必要ですよね…)。

やる気を出して、何かを成し遂げるには、ブラックエンジンとホワイトエンジンの両方をバランスよく使うことがポイントです。やる気がわいてこない時にはエンジンのバランスを見直し、使い分けを意識してみてください。

そして何よりエンジンにはメンテナンスが大切です。疲れを感じたらきちんとお休みを取りましょう。

「今の自分はバランスが取れているのかな…」、「どうしたら上手にお休みできるかな…」迷う時には学生相談室までお気軽にどうぞ。

2021/10/05 18:10:00 10月10日は「世界メンタルヘルスデー/World Mental Health Day」

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秋学期が始まりましたね。学生生活では楽しいこともあれば、落ち込むこともあるでしょう。

気分が落ち込んだり、ストレスを感じたりすることは自然なことですし、不調が続くとだれでもこころの病気にかかる可能性があります。けれども、こころの病気は周囲の人に気づかれにくく、自分からも伝えづらいため、回復に時間がかかってしまうことがあります。

そのため、世界精神保健連盟が、1992年より、メンタルヘルス問題に関する社会の意識を高め、偏見をなくし、正しい知識を普及することを目的として、
10月10日を「世界メンタルヘルスデー」と定めました。

厚生労働省や世界保健機関(WHO)がホームページで「世界メンタルヘルスデー」やイベントについて紹介しているので見てみてください。

厚生労働省「世界メンタルヘルスデー2021」
世界保健機関(WHO) World Mental Health Day 2021

からだと同様、こころの不調もはやめの対処が大切です。こころが疲れているなと感じたら、ひとりで抱えずに相談してみてくださいね。

<相談窓口>
京都外国語大学健康サポートセンター学生相談室
厚生労働省「まもろうよ こころ」(電話相談・SNS相談)
TELL Japan(counseling services to Japan's international community)


  • 世界メンタルヘルスデー2021イベント

2021/08/06 13:20:00 自分の気持ちを知ること、気づくこと

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  • Posted by学生相談室
 
 今回は気持ち(感情)について少し考えてみたいと思います。

 うれしかったり,楽しかったり,わくわくしたり。時には落ち込んだり,悲しんだり,腹を立てたり,などなど。日々,人は様々な気持ちを感じているものです。いつもおだやかな気持ちでいる人,何事にもいつも動じずに感情の起伏が少ない人,よく笑ってよく泣いてがモットーの人,どうありたいかは別として,気持ちの表現は人によってさまざまです。同じ状況でも,どんな気持ちを感じて,それを外にどこまで表現するのかは,人によって違い(個人差)があります。また気持ちの表現については,文化差もあると言われています。日本人は欧米圏の人たちと比べて,感情をあまり外に表出しないとよく言われます。また国を問わず,男性は女性よりもあまり感情を表現しないという性差が報告されることも多いです。これは生物的な差というよりもジェンダーの影響が大きいかもしれませんね。

 ポジティブな気持ちは喜ばしいことで,それを感じるのが嫌だという人はあまりいないのではないでしょうか。しかし,ネガティブな感情というと,少し話が変わってきます。できるだけ悲しい思いをしたくない,落ち込みたくはない,腹が立つようなことは避けたいと思う人が多いのではないでしょうか。しかし,人が感じる気持ちというのはネガティブな感情にも,役割があるとされています。怒りは自分の大切な権利が侵害されたことを教えてくれているのかもしれません。不安は自分に何らかの身の危険が近づいていることを知らせてくれているかもしれません。ネガティブな感情であっても,その感情自体を感じることが悪いわけではありません。でも,子どものころに「そんなことで泣くんじゃないの」と言われたことはありませんか。いつの間にか,大人になるにつれて,人はネガティブな感情は感じないほうがいいと思いがちなのかもしれません。ネガティブな感情を感じることが悪いわけではなく,問題なのは強い感情を抱くことで,自分がそれに振り回されてしまうことです。怒りに身を任せてしまって人を殴ってしまったら人間関係は壊れてしまいますよね。心配が強すぎて,何も手につかなくなってしまったら日常生活が立ち行かなくなってしまうかもしれません。

 自分自身が強い感情に振り回されないためには,まず自分の感情をよく知ることが第一歩です。例えば,知らず知らずになんだか気分が沈んでいるなと思ったときに,よくよく振り返ると,あの時にあの人に言われた言葉が嫌だったんだと気づき,少し気持ちが落ち着くことはありませんか。あるいはもやもやした気持ちでいるときに,誰かに話をしていくと,だんだんと気分が上向いたり,もやもやの原因が見えてきたり,といった経験はありませんか。
 
 自分の気持ちに気づいて,誰かに聞いてもらうことや言葉や文章にして外に表現することは,自分の心の安定にとってとても大事なことです。そのためにはまずは自分の気持ちに名前を付けてみましょう。そのときに下記のような本が参考になるかもしれません。この本は気持ちを表す言葉をわかりやすく,かわいい絵で説明しています。子ども向けの本ですが,大人でも参考になると思います。「すがすがしい」「ほこらしい」「うろたえる」「もどかしい」など意外と大人でもうまく説明できない複雑な気持ちもわかりやすく説明がされていますよ。

キム・ヒョウン(2020)清水知佐子(訳)「9歳のこころのじてん」小学館
https://www.shogakukan.co.jp/author/13629

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