ページの先頭です。ページの本文へ

健康支援課スタッフブログ RSS

学生相談室だより

2023/09/07 14:50:00 あなたはどのスタイル?-他人に助けを求めること―

  • Category学生相談室だより
  • Posted by学生相談室

人が何か問題を抱えて,それを自分自身では解決できないときに,必要に応じて他者に助けを求めることは,心や身体の健康を保つためには大事な対処方法の一つです。皆さんは人に助けを求めたり,悩みを打ち明けたりすることについて,普段どのようにされているでしょうか。

ある研究では心理的な問題や悩みに対して,①自分で問題解決を試み,どうしても解決が難しい場合に援助を求める人,②本来なら自分で取り組むことが可能でも,安易に援助を求める人,③問題の程度にかかわらず,一貫して援助を求めない人の3つのスタイルに分かれるとされています。
本当は必要なのに人を頼らずに自分だけで何とかしようとすると,自分を追い詰めてしまうことにもなりかねません。だからと言って,自分で解決できることも人を頼って援助を求めようとすると,相手から否定的にみられてしまうかもしれません。要は人を頼るにも問題の大きさや解決できそうかでバランスをとることが大事ということかもしれません。

ですが,心の問題や悩みは,多くの人にとっては,こんなことを人に相談すべきことかとか,相談するとしても誰に相談したほうがいいのかとか,どこにいけば相談できるのか,などわからないことだらけです。そういったときは,ぜひ一度学生相談室を頼ってみてください。頼ることが苦手な人も,自分で解決したいと思う人も,人に頼りたいと思う人でも,きっと何か力になれると思います。


  • そろそろ秋の気配でしょうか。無理せずぼちぼち。

2023/08/25 09:00:00 「めんどくさい」の正体は?

  • Category学生相談室だより
  • Posted by学生相談室

 何をするにもめんどくさいと感じるとき、ありませんか?

 学校に行くのがめんどくさい、食器を洗うのがめんどくさい、いっそ息をするのもめんどくさい・・・

しなければならないと頭では分かっているのに体が動かないのは、何とも嫌な気分になりますよね。中には、「自分は何てダメな人間なんだろう」と落ち込む人も多いのではないでしょうか。

 しかしこの「めんどくさい」、実はただの怠け心ではなく、自分の心身の状態を知らせる重要なサインだったりします。
 たとえば睡眠不足や過活動で体が疲れているときは、人はいつもよりめんどくさいと感じやすくなります。疲労のせいで脳のパフォーンマンスが下がり、新しいタスクを受け付けなくなるのです。
 また、興味のないことや苦手なことに取り組む前も同様です。こちらのほうは、「もう強制されたくない」「どうせやったって無駄なのに」「これ以上失敗して傷つきたくない」という、心の疲れが溜まっている状態です。

 一時的に「めんどくさい」が高まることは、誰にでもあることです。ただ、その状態があまりにも長期的に続いたり、そのせいで日常生活に支障が出たりするのであれば、注意が必要です。自覚はなくても、体や心の疲労がピークに達しているのかもしれません。

 そういうときは一旦立ち止まって、自分の状態をよく観察してみてください。一人では難しいという場合は学生相談室がお手伝いしますので、ぜひ声をかけてくださいね。
  • 何にもしたくない日。。。ありますね。。。

2023/06/21 00:50:00 ゆるここアワー「アニメ好きあつまれ!」を開催しました

  • Category学生相談室だより
  • Posted by学生相談室
6月20日(火)の昼休みに「ゆるここアワー」を開催しました。今回のテーマは「アニメ好きあつまれ!」でした。

参加者同士で、おすすめのアニメ、推しキャラ、今期の覇権などについておしゃべりしました。留学生も含めて皆さんアニメに詳しく、ダークファンタジー系~スポーツ系~学園もの~ラブコメ系まで、幅広いアニメが話題に上りました。互いに好きなアニメや推しキャラが同じだと歓声をあげて盛り上がり、話は声優やボカロにまで広がりました。

参加者からは「色々なアニメの話ができて楽しかった」という感想が寄せられ、「推し」のパワーのすごさを実感できる時間となりました。

「ゆるここアワー」では、これからもゆる~くセルフケアや推し活について取り上げていきますので、皆さん気軽に参加してください!

2023/05/25 13:30:00 ゆるここアワー「ストレス、どうしよう!?」 から抜け出すワークショップを開催しました

  • Category学生相談室だより
  • Posted by学生相談室
5月24日(水)の昼休みに「ゆるここアワー」を開催しました。今回は「ストレス、どうしよう!?」 から抜け出すワークショップでした。

学生相談室のスタッフからは、ストレスがあるのは悪いことではなく、成長のきっかけとなることがあるため、ストレスをなくそうと考えなくて良いというお話がありました。また、ストレスに対しては、ストレス反応に気付きはやめに対処すること、ストレスの対処法のバリエーションを増やしておくことが大切であるというお話がありました。

参加者同士で普段取り入れている対処法を紹介し合った際には、「スマホを見ない」、「寝る」、「食べる」、「散歩する」、「泣く」など多くの気持ちの対処法が集まりました。共通した対処法には互いに共感したり、珍しい対処法には興味津々になったりしながらおしゃべりしました。

参加者からは、「他の人の対処法を知れてよかった」という感想が複数寄せられ、楽しみながらストレスについて考える時間となりました。

「ゆるここアワー」では、これからもゆる~くセルフケアについて取り上げていきますので、皆さん気軽に参加してください。
  • 参加者からは多くの気持ちの対処法が集まり、分類用の表からはみ出してしまいました

2023/05/16 09:00:00 人は「自分」なら大丈夫と思いがち-他人に助けを求めることを妨げるバイアス―

  • Category学生相談室だより
  • Posted by学生相談室
今回は他者に助けを求めるのがいいというけども、そう簡単なことではない、というお話をしたいと思います。

 人は誰しもが、ときに心の健康の不調を経験することがあります。そのため、世の中には心の健康の改善やその問題の解決を目指した専門的な治療や援助技法が多く存在します。しかし、多くの人がそれらの援助を求めないという現象が知られています。このような現象をサービスギャップと言うこともあります。このようなギャップが生じる背景は様々な原因が考えられます。そもそも援助先の情報がわからない、どうやってアクセスしたらいいかわからない、心の問題について相談をしても意味がない、弱い人間だと思われないかといった偏見の問題など多岐にわたると思います。その中でも、今回は心の健康の問題へのとらえ方のバイアスに注目したいと思います。

人はメンタルヘルスの問題を抱えているときと、他人が同様の問題を抱えているときとで、そのとらえ方にずれが生じることが知られています。具体的には、他人が心の健康上の問題を抱えているときは、よりその問題を深刻にとらえて、相談や援助につながる必要性を感じる一方で、自分が同様の問題を抱えているときは問題の程度をより軽く見積もり、相談や援助につながる必要性を感じにくいというものです。つまり、人は心の健康の問題となると、自分の場合は楽観的にとらえてしまうバイアスが生じるといえます。

皆さんも他人から相談したほうがいい、(身体の不調も含めて)病院に早く行ったほうがいいと言われても、自分では大丈夫と思ってなかなか行動を起こす気にはならない、ということはありませんか。このように人は自分自身の心の健康の問題や症状を楽観的にとらえてしまいがちであることがわかっています。皆さんもこの楽観的なバイアスがあることを理解しておいて、自分の抱えている問題を軽く見過ぎていないか、自分自身のことを適切にモニタリングできているかをチェックできるといいですね。また、ときに自分よりも周囲の他者のほうがより現実に即したとらえ方ができているかもしれない、という視点を持っておくことが大事です。
  • 時には誰かにSOSを出すことも大切。。。

Page top