ページの先頭です。ページの本文へ

健康支援課スタッフブログ RSS

支援室だより

2021/12/08 10:20:00 【障害者週間コラム④】障がい学生の声(後半)

  • Category支援室だより
  • Posted by障がい学生支援室
みなさん、こんにちは。
障害者週間コラム第4回目「障がい学生の声(後半編)」です。
前半では車いすを使っている学生、点字を使って学んでいる学生の声をお届けしました。
後半では、外から一見分かりづらい障がいのある学生の声をお届けします。

*Cさん*
いつも明るく元気でマイペース。とにかく頑張り屋で時々おっちょこちょい。情報が多すぎると処理が追いつかず、すぐに焦ってしまい、普段できることが出来なくなることがよくある。

支援を受けていない頃は、空気を読んで当たり前、人と仲良くできて当たり前と言われることが多くて、しんどくて自分を責めることが多かった。当たり前なのはわかるけど、それができなくて、どうしたらいいか分からなくて、どうしようもなかった。

診断を受けて、うまくいかなったことはこういう特性があったからということ、周囲はそうではないってことに気づいた。また、支援を受けるようになり「どうしてほしい?/どうしたい?」って聞かれることが多くなり、自分と向き合う時間が増えた。

*Dさん*
ゲームや音楽を聴くことが好き。趣味のゲームや大学のレポートでも、興味あることは没頭して細かい部分まで調べたくなるし、調べたことは大体覚えている。

細かい部分にこだわりすぎて全体が見れない。マルチタスクや時間の管理などが苦手。ゲームならのめり込みすぎて気づいたらとても時間が過ぎていた、レポートなら本筋から脱線して結論で書きたいことがバラバラになってしまうとかがある。

前は、普通の人と同じように生きたい、なりたいと思ってあれこれやっていたらしんどくなって定期的に熱を出すことがあった。支援を受けるようになって、自分のキャパシティや苦手なところも分かり、自分の中で整理がついた。また、服薬を始めて、睡眠リズムが整ったり、集中ができるようになったりした

*Eさん*
愛犬(トイプードル)と遊ぶことが好き。あつ森(あつまれ どうぶつの森)や化粧にすごくはまっている。車種や車のナンバーを覚えるのが得意。

大きくなって診断を受けていたと聞かされたとき、最初は分からなくて何も思ってなかったけど、あとからショックがきた。私って「障害者」なの?って。自分じゃなければいいと思った。治せるなら治そうと思って治し方を調べまくった。手術でもなんでも。「障害」って言葉の重みが大きかった。受け止められるなら受け止めるけど、今はまだ受け止められていないと思う。受け止めるには時間がかかるのかなと。

前は、学校に友達がいなくて一人でいることが多くて孤独だった。信用できる人がいなかった。大学に入り、支援を受けたり、支援室を利用するようになって、悩みを打ち明けたり、逆に悩みを打ち明けてくれる先輩や同級生ができた。まだうまく言葉にはできないけど共有できる部分が多くなった。

2回にわたって様々な学生の声を紹介してきました。
障害者週間コラムに声を寄せてくれた学生のみなさんありがとうございました。

2021/12/08 10:20:00 【障害者週間コラム④】障がい学生の声(前半)

  • Category支援室だより
  • Posted by障がい学生支援室
みなさん、こんにちは。
障害者週間コラムも第4回目になりました。
第4回目のテーマは「障がい学生の声」です(長くなったので、前半と後半に分けます)。

最近、学内で講演会や講義をした際、「クラスに障害のある学生がいて」とか、「学内で白杖を持っている学生を見かけて」と感想に書いてくださる方が増えてきました。どういう風に生活しているのかと質問を受けることもあります。

なので、前半では車いすユーザーの学生、点字を使って学んでいる学生の声を紹介します。

*Aさん*
車椅子=年齢で、春から大学院生。手動と電動2種類の車椅子を乗り分けているが大概は「可愛い」のために手動を選んでしまう。愛車は女の子専用車椅子「Suai」のメープルピンク。言葉遊び(詩、ラップ、小説)や占い、オシャレが大好き。

「車椅子」である前に「大学生」でありたい。「友達」でありたい。よくどういう風に声をかけたらいいかと聞かれるけど、例えば友達の苦手なトマトを食べてあげるみたいに、得意教科をちょっと教えてあげるみたいに、「大丈夫?」って気軽に声をかけてください。

これまで大学に限らず多くの場所でマジョリティ(大多数の「障碍のない」人)が使えれば、参加出来ればそれでいいという風潮を感じてきた。いざ合理的配慮が必要な人が現れてから「さあどうする」とてんやわんやが始まるので、「お手間取らせてごめんなさい、帰ります…」となる子も少なからず居そう。私も「招かれざる客」なような気がして辛かった。だから外大には多国籍なだけでなく「真の多様性」が実現された大学になってほしい。

*Bさん*
高校の時は漠然と理療科に進むんだろうなと思っていたけど、ソチオリンピックで耳にしたロシア語の響きが綺麗で、ロシア語を学びたいなと思い始めるようになった。周囲に反対されたけれど、先輩の「好きなことをやったらいい」という言葉に励まされ京都外大へ。

高校と大学の違うところは、「自分から声をあげること」だと思う。高校までは周りも見えない友達の中にいたので、配慮とか何に困るとか、あまり考えずに過ごしてこれたが、大学は「見える」人の中で一緒に学んでいるので、自分から「こういうことで困っている、助けて欲しい、こうしてもらえるとありがたい」など訴えることの大切さを痛感している。

友達に一緒に教室まで行って欲しいと言ってみたら快く受け入れてくれたり、ごはんを一緒に食べたり、とても楽しい。対面授業がはじまったばかりの頃は、自分がどう見られているかがとても不安だったが、その頃に比べたらかなり主張できるようになった。

後半では、外から一見分かりづらい障がいのある学生の声をお届けします。

2021/12/07 10:20:00 【障害者週間コラム③】合理的配慮は思いやり?

  • Category支援室だより
  • Posted by障がい学生支援室
みなさん、こんにちは。
第3回目のテーマは「合理的配慮は思いやり?」です。

最近日本でも耳にすることが多くなった「合理的配慮」ですが、英語では“Reasonable accommodation”と言います。英語を学んでいるみなさんの中には「accommodationってそういう意味だっけ?」と違和感を覚えた人もいるのではないでしょうか。

さて、「配慮」は三省堂の国語辞典によると「相手のために、あれこれと気を使うこと。心づかい」のことだそうです。一方で、「合理的配慮」というのは日本が2014年に批准した障害者権利条約で次のように定義されています。

合理的配慮とは
「障害者が他の者との平等を基礎として全ての人権及び基本的自由を享有し、又は行使することを確保するための必要かつ適当な変更及び調整のことであって、特定の場合において必要とされるものであり、かつ、均衡を失した又は過度の負担を課さないもの」

このように“accommodation”を「配慮」という言葉で表現してしまうことにより、誤ったイメージを与え、必要な変更や調整が「思いやり」や「してあげている」といった全く違う性質のものになってしまうことが懸念されます。

また「合理的配慮」は障害によってこういったもの提供すると決まっているものではありません。同じ障害、同じ診断名であっても希望する対応は異なります。

大事なのは本人のニーズを確認すること、また本人がその場に参加するために「どういうことができるか」という視点でともに話し合うことです。

さて、第4回目の障害者週間コラムでは、いよいよ障害学生の生の声をお届けします。

2021/12/06 10:20:00 【障害者週間コラム②】身近にある色々なバリア

  • Category支援室だより
  • Posted by障がい学生支援室
みなさん、こんにちは。
障害者週間コラム第2回目のテーマは「身近にある色々なバリア」です。

バリアというのは柵や防壁という意味もありますが、障壁や障害物を指します。
たとえば「バリアフリー」という言葉がありますが、これは「バリア(障壁)をフリー(除去)する」という意味です。

さて、ではバリア(障壁)というのはどういうものがあるでしょうか。
たとえば・・・
・車椅子を使う人にとっての階段や段差
・耳が聞こえにくい人にとっての音声アナウンス
・聴覚からの情報が得づらい、理解しづらい人にとって口頭だけの指示や説明
・「“障害があるのに”頑張っていてえらい」、「“障害があるから”できないでしょ」といった思い込みもバリアの一つと言えます。

バリアには、次の4つがあります。
①物理的なバリア(公共交通機関、道路、建物などにおいて、利用者に移動面で困難をもたらす物理的なバリアのこと)
 例:階段しかない建物/狭い通路/段差など

②情報のバリア(情報の伝え方が不十分であるために、必要な情報が平等に得られないバリアのこと)
 例:アクセスしづらいホームページ/手話通訳等の情報保障のない講演会/分かりにくい案内・説明

③制度のバリア(社会のルール、制度によって、障害のある人が能力以前の段階で機会の均等を奪われているバリアのこと)。
 例:障がいや病気があることを理由に入試等で制限される

④意識上のバリア(周囲からの心ない言葉、偏見や差別、無関心など、障害のある人を受け入れないバリアのこと)
 例:障がいがある人は「かわいそう」という思い込み
   支援を受けるのは甘えだといった偏見

これらのバリアがなぜできるかというと、多様な人がいるという前提で考えられていなかったり、準備されていない、制度が作られていないから起きます。

今の社会はいわゆる「大多数」の人に合わせて作られているので、少数派の人にとっては生きづらい社会になっています。そのために特別な変更や調整が必要になることがあります。

また、バリア(障壁)は障害の人だけの問題ではありません。例えば、階段しかない建物は車いすの人だけでなく、ベビーカーを押す人や高齢者にとってのバリアとも言えます。

京都外大の中にも、皆さんの周りにもたくさんのバリアがあります。
自分にとっての便利さが他の人の便利さとは限りません。
まずはバリアに気づくところから始めてみませんか。

2021/12/03 10:20:00 【障害者週間コラム①】「障害」はどこにある?

  • Category支援室だより
  • Posted by障がい学生支援室
みなさん、こんにちは。
記念すべき障害者週間コラム第1回目のテーマは「『障害』はどこにある?」です。

みなさん、「障害」はどこにあると思いますか。

目が見えない、耳が聞こえない、体が動かない、あるいは心の病気など、その状態そのものを「障害」と思っている人も少なくないのではないでしょうか。

みなさんの中で視力が悪くて眼鏡やコンタクトレンズを使っている人はいませんか。こういった見ることを補助してくれる道具を使うことで、視力の悪い人は見ることができ、不自由なく生活を送ることができています。

では、もし通っている学校や会社の中で「明日から眼鏡やコンタクトレンズは禁止です。裸眼で生活しなければなりません」と言われたらどうでしょうか。

途端に、生活をするのに困る人も出てくるかもしれません。
また「自分の努力で見えるようにしてください。みんなできているし、できますよね。特別扱いはしません」と言われたらどうでしょうか。やはり困ってしまってしまいますよね。

この例のように「障害」は本人の中にあるのではなく、本人を取り巻く周りの環境(社会)側にあるという考え方を「障害の社会モデル」と呼び、日本だけではなく世界の「障害」に対する考え方のスタンダードとなっています。私たち障がい学生支援室もこの考え方に基づき支援を行っています。

明日、第2回目のテーマは「身近にある色々なバリア」です。
よければまたご覧ください。

Page top