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博物館学芸員資格課程 RSS

2022/09/10 07:10:00 モントリオール現代美術館「Mika Rottenberg:Spaghetti Blockchain」展見学

  • Category履修生によるミュージアム見学報告
  • Posted byフランス語学科3年永井もも
 こんにちは。フランス語学科3年永井ももです。私は派遣留学Aでカナダのケベック大学モントリオール校に留学しています。
 先日、モントリオール現代美術館で開催されているミカ・ロッテンバーグさんの展覧会(Mika Rottenberg:Spaghetti Blockchain)を訪れました。映像、インスタレーション、彫刻が展示されています。展示品は多くなく、3部屋構成のこぢんまりとした展覧会でしたが、ミカさんの不思議な世界観に惹き込まれました。
 ミカ・ロッテンバーグさんはアルゼンチン生まれ、ニューヨーク在住のアーティストで、作品を通じて身体と機械の異常な関係、相互作用を表現しています(「社会的シュルレアリスム」)。
 1枚目の写真は”NoNoseKnows”という映像作品の一場面です。映像内では、シャボン玉みたいなものが自我があるように動いたり、くしゃみをしたらパスタがあらわれたり、暗く汚い場所で淡水真珠の生産作業を行っていたり、鼻が伸びたり…ということがありました。これは、労働環境や人種、性別などによる差をユーモラスに表現しているそうです。
 2枚目の写真は”Lips”という作品です。赤い唇をかたどっており、その中をのぞくとビデオ・インスタレーションが流れています。ビデオが鏡に映って不思議な空間を作り出していました。(ほとんど実際の唇と同じくらいの大きさの)小さな作品ですが、壁に唇があるのを発見した時は驚きました。
 3枚目の写真は、日本の博物館での「ごあいさつ」文です。パネルではなく、壁に文字がプリントされています。シンプルだけどお洒落だと感じました。ケベック州は、フランス語が公用語ですが英語も話されています。このごあいさつ文をはじめ、キャプションもフランス語と英語の2か国語で書かれていました。
 今回はミカ・ロッテンバーグさんの展覧会だけでしたが、また別の展覧会が始まったらモントリオール現代美術館を訪れようと思います。
  • NoNoseKnows  約20分の映像作品
  • Lips  唇を覗くとビデオ・インスタレーションが流れている
  • 入口付近のごあいさつ文 左がフランス語、右が英語で書かれている

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