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ブラジルポルトガル語学科ブログ RSS

2017/04/07 01:20:00 CPLP事務総長のスピーチ

  • Categoryお知らせ
  • Posted by住田 育法
 ポルトガル語圏諸国共同体 (CPLP) マリーア・シルヴェイラ事務総長が、2017年3月20日に本学を公式訪問しました。森田記念ホールで開催された、ブラジルポルトガル語学科の卒業生たちの学位記授与式に出席し、式の後、873教室において同学科の卒業生に対して通訳を含めて、約20分のスピーチを行いました。

 以下は通訳の和訳によるその内容の一部です。

 卒業生の皆様、本日はおめでとうございます。私はCPLP、ポルトガル語圏諸国共同体を代表して、本日皆様の人生の社会人に向けての最初の一歩を祝福します。そして皆様の成功を祈ります。本日は皆様の人生の大切な日をシェアできることを喜び、この機会を与えてくださった京都外国語大学に感謝します。あわせて本日は、われわれのCPLPについてお話しします。

 CPLPは、1996年にポルトガル語を話す9カ国が、互いの関係性を強めようという目的の下に、同じ協力体制と連帯感を持って立ち上げた共同体です。同じ理想を共有しようと形成されました。それは平和であり、法治国家であり、人権です。このような価値を共有することによってお互いが経済的、社会的発展を遂げようということです。さらにポルトガル語を使って、お互いの共通の対話を行い、協力しあい、連携することが、われわれのCPLPの基本姿勢となっています。

 こうして結成から20年、ポルトガル語をベースとした活動を行ってまいりました。そして、世界の舞台において、ポルトガル語を通じて、国際的な関係を維持していく、ということです。特にポルトガル語に関しましては、近年ますます注目されており、世界でよく話されている言語、ということになっています。実際その総人数は、2億7千万人いると言われ、特にインターネットの普及によって、とりわけSNSの中で、とても使われている言語であり、それによってグローバル言語の1つと位置づけられています。ポルトガル語は世界で5番目に話されている言語であり、インターネットでは3番目になります。さらに国際地域機関の32の団体において、公式言語になっています。中でも南半球でもっとも成長率の高い言語であるとみなされています。

 ポルトガル語の普及は4つの大陸にまたがっているという顕著な特徴があります。複数大陸間言語、というふうにとらえられています。さまざまな文化的背景、さらに民族のアイデンティティーをなす言語であります。今ではさまざまな民族が交流して、さまざまな価値を共有しています。このようなポルトガル語におけるさまざまな活動やさまざまな交流が、ポルトガル語圏以外の国においても、興味を引いています。その証拠にさまざまな国がこのCPLPのオブザーバー国として、任命されており、日本もオブザーバーの1つになっています。ポルトガル語は、ひじょうに多様性に富んだ言語であり、さきほども述べた4つの大陸、つまりヨーロッパ、中南米、アフリカ、アジアにおいて、使われております。

 この機会を利用して、われわれCPLPが主宰しているIILP 国際ポルトガル語研究所 (Instituto Internacional da Língua Portuguesa)、こちらを活かして京都外国語大学にわれわれのイニシアチブに賛同いただきますよう、今回、皆様をこの活動に招待いたします。これはカボヴェルデに事務所があります。さらに協力関係については、われわれは人材育成、特に科学技術において、大学と連携し、人材育成を行っていくこと、これをわれわれはCPLPの1つの課題、前提の1つとしています。特に高等教育に関しては、われわれのCPLP側からも、長期的な観点に立って、特に発展途上国における人材不足に鑑み、「いかに、教育、さらには研究、こういったものを推進していくか」、ということがわれわれの課題となっており、これを特に10年の課題と考えています。とりわけ大学間ネットワーク、というのをわれわれは提唱しており、その協力関係の中に、ポルトガル語圏の国だけではなく、第三国の参加も促しており、それに関しては日本も含まれます。

 卒業生の皆様、ポルトガル語はこれからますます可能性が広がっていく言語です。特に、さまざまな研究の成果をポルトガル語で発表するとか、あるいはイノベーションを行うとかに活かせます。さらには、デジタルの世界でポルトガル語が積極的にツールとして使われる、といった、多くの可能性があります。ポルトガル語を学ぶ皆様の学習の過程が、本日「卒業」により終わりますが、この先、個人の人生におきましても、あるいは職業におきましても、新たな一歩になると私は理解しています。

 ARIGATO-GOZAIMASU。 ※最後の言葉は日本語でした。
  • 学位記授与式でポルトガル語でお祝いを述べる事務総長 左側は森田理事長・総長 右側は駐日メキシコ大使
  • ブラジルポルトガル語学科の学生にスピーチをする事務総長
  • 本学正面玄関の「言語を通して世界平和を」の標語の前にて

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