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ブラジルポルトガル語学科ブログ RSS

2024/03/08 12:00:00 弁論大会を振り返って①―栗本佳知さん(3年次)

  • Category在学生の声
  • Posted byフェリッペ・モッタ
ブログをご覧の皆さん、こんにちは!
ブラジルポルトガル語学科3年次の栗本佳知です。本文ではポルトガル語弁論大会に出場した経験についてお伝えさせていただきます。

出場動機
私がポルトガル語弁論大会に出場することを決めた理由はポルトガル語を自分のものにしたかったからです。3年次生になってからポルトガル語との出会いを何らかの形に残したいと思うようになりました。前年度、同級生やサークルのメンバーが弁論大会に出場していたのを見学して、それぞれ自分なりに表現しているのがかっこいいなと思いました。こうした経験がきっかけで弁論大会に出場することを決断しました。

大会に向けた準備
私は今大会でポルトガル語との出会いについて取り上げました。もし自分がこの弁論大会に出るのであれば話題としてはこれしかないと思っていたからです。作業が難しくなったのはこの後です。この話の内容に起承転結を構成することが最初の壁でした。話題に沿った内容にするのに1か月かかりました。弁論大会には審査員がいらっしゃるので、その方々に訴えかけることが出来るような話し方でないといけません。特に序論と本論のつなぎ方を考えるのがとても苦労しました。審査員の方々に耳を傾けてほしい、自分が話していて楽しい内容にしたい、という2つの思いがありました。この2つを実現するにはどうすればいいのか、これは本当に悩みに悩みました。その結果導き出したのが問いかけです。今回私はポルトガル語圏音楽を題材に挙げたので「聴衆者の皆さん、セルジオ・メンデスさんという方をご存知でしょうか? そうです、彼はブラジルの音楽家なのです」というように序論で問いかけという形式を取りました。日本語での原稿が書きあがったらポルトガル語訳に入ります。どう訳せばいいか難しくなるところが出てきても辞書を引いたりして自力で取り組んでみてください。そうすればあとは先生方が添削してくださります。
 ポルトガル語の原稿が仕上がれば次に読み練習に入ります。読み練習をする際に注意してほしいのは自分が何を伝えたいのか、それがどの一文に書いてあるかを把握することをお勧めします。そうすることによって抑揚がつきやすくなります。発音や強弱がつくようになったら自分で段落ごとに録音します。その音声ファイルを登下校中に聴きます。そしてオーバーラッピングとシャドーイングを繰り返します。そうすると自然に覚えられるようになってきます。覚えるペースが遅いとしても段落ごとの内容を把握できるようになります。例えば好きな歌手の楽曲を聴く時、最初は歌詞見ながら聴いていても何日も聴いていると体が覚えますよね? それと一緒だと私は考えています。
 大会が開かれる月になるとジェスチャーをつける練習に入ります。ジェスチャーをつける練習が本当に難しかったです。自主練習でジェスチャーを考えてもいざやろうとなるとうっかり忘れてしまうことがありました。またジェスチャーが出来てもタイミングが遅れてしまうことがありました。特に私の場合は序論で話した「え!? 皆さんその楽曲聴きたいですか? それでは歌いましょう!・・・ああ、時間が押してしまうのでここでは辞めておきます。その代わりYouTubeで調べてみてくださいね」のところで疑問文と肯定文で抑揚の付け方を切り替えるのに苦戦しました。どれだけ準備を万全にしていてもやはり緊張はします。その場合は「自分は俳優だ」と思いましょう。そうすれば気が楽になります。

本番を通して
 トップバッターの方が話している間、話の内容を整理して自分が前に立つイメージをしていました。舞台に立つイメージをしている間、心臓がバクバクしていました。トップバッターの方が話し終えてすぐにスイッチが入りました。そして完全に自分の世界に入りました。自分の名前が呼ばれたとき自然に入場のところから楽しんでいる自分がいました。実際に前に立つと足を運んでくださった方が多かったのか、話すのが気持ちよくなっていました。本当に5分間が一瞬でした。今までの練習より断然上手くいった感覚がありました。
 弁論大会というのは本当に数人しか出来ない経験なので、自分もその一人に入ることが出来て貴重な時間になりました。このブログを読んで弁論大会に興味を持ってもらえたら嬉しいです。そして是非、弁論大会に挑戦してほしいです。
  • 本学出場者4人。栗本さんは一番右。 本学出場者4人。栗本さんは一番右。
  • 全出場者と審査員 全出場者と審査員
  • 弁論中の栗本さん 弁論中の栗本さん

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