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ブラジルポルトガル語学科ブログ RSS

2020/08/27 20:10:00 ポルトガル語圏の食文化(5)

  • Categoryポルトガルのニュース
  • Posted by住田 育法
 チーズ(queijo) です。
 このブログの(1)で、ポルトガルの食事でチーズが美味しいと「今日の料理は素晴らしい」とコメントできると書きました。ポルトガル人のチーズへのこだわりはブラジルにも伝わります。
 ポルトガルの「最高峰 (1993メートル)」エストレーラ山脈 (Serra da Estrela) にコインブラ大学の教授と登ったとき、現地で評判のチーズを食べました(写真参照)。熱帯ブラジルでも、涼しい高地のミナスジェライスで、チーズが発達しました。チーズの製造は18世紀の金ブームにさかのぼります。富を求めて鉱山師、聖職者、男女の興行師、役人たちが大西洋を越えてブラジルに殺到しました。誰もが鉱山活動に向かう中、豊かになった住民がポルトガル風のチーズを求め、これに応える地場産業へと発展したのです。チーズ作りに欠かせないレンニンにはカピバラのものがよく使われたそうです。
 植民地時代にルーツをもつミナスジェライスのチーズとブラジルのゴイアバーダ (goiabada)を組み合わせたスイーツを「ロメオとジュリエット(Romeu e Julieta)」と呼びますが、これは筆者の好物です(写真参照)。
  • 店に並んだチーズ Queijo Curado Seco
  • エストレーラ山脈に向かう途中のレストランでチーズを食す。
  • リオデジャネイロのコロンボで「ロメオとジュリエット(Romeu e Julieta)」を食す。

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